ティーショットはエリアによって難関に感じる場所がありますよね。今回は、ティーイングエリアを上手に使いこなすプロのテクニックを紹介します。
見えている障害物の半分は無関係
ティーショットのミスは、打つ前のティーイングエリアでの準備不足が原因であるケースがとても多いんです。
アドレスすると、バンカーや池、OB、木や斜面などいろんな「イヤなもの」が目に飛び込んできます。それに何の対策もしないままスイングしたら、体はスムーズに動きませんし、狙いもあいまいになり、ミスするのも当然です。

まずは視界に入るいろんなものまでの距離を、実際に測って確認しましょう。すると、意外に遠かったり近かったりして、じつはショットに直接影響しないものも多い。それがわかればプレッシャーは半減しますし、ミスの確率はグンと下がります。
「イヤだな」と感じるエリアも〝測って関係なければ〞消せる!
届かない・確実に越えるものでも、構えて目に入るとプレッシャーになるが、実際に測って影響がないことがわかれば、意識から消すことができる
フェアウェイだけを見るのは準備不足!
「池でもOK」と思えれば最悪のOBは激減する
距離的に影響のある場所にあるハザードや障害物も、必ずしも全部が「NGゾーン」とはかぎりません。林のように見えても、木の密度がまばらなら脱出には困らないし、ノリ面は意外にボールが落ちてくるセーフゾーン。

また、遠くの池は万が一入っても横にドロップして3打目でグリーンが狙えるので、OBはもちろん、アゴの高いバンカーや密度の濃い林よりマシなこともあります。
そういった冷静な判断をベースに狙いどころを考えると、一見狭く見えるホールも、許容範囲が一気に広がるもの。狭い=難しいホールなら、パーの前提を捨ててボギーを許容すれば、さらに選択肢は増える。その結果、プレッシャーが減ってスイングがスムーズになり、ミスの確率も減らせるのです。

ティーショットが池でも3オンできる可能性は高い

池(写真の右サイド)にはもちろん入れたくないが、ドロップする位置によっては3打目でグリーンが狙えて、打ち直しになるOBや脱出困難な林よりマシな場合もある
許容範囲を広げて狙いを広く設定しよう

池や林を無条件に避けようとすると、狙える範囲は狭く、プレッシャーも大きい。絶対NGのゾーンは避けつつ「許せる」範囲を広げて狙おう
林の「密度チェック」も必須

木が生えているゾーンでも、木の密度が低ければ打ち込んでも致命的なミスにはならない場合もある
冬のノリ面はフェアウェイ同然

ノリ面の強い傾斜は、曲がった場合の「保険」になり得る。冬なら下まで転がり落ちてくることも多い

