
魔法少女たちの過酷な運命が描かれるアニメ『極黒のブリュンヒルデ』キービジュアル (C)岡本倫/集英社・「極黒のブリュンヒルデ」製作委員会
【画像】むしろ「前知識があったほうがいい」? これが美少女の流血が痛ましいアニメ作品たちです(6枚)
コミカルとシリアスの落差にショック?
数あるアニメのなかには、明るい作風や個性的なキャラクターが魅力の作品も多くありますが、一見そのような楽しい雰囲気を持ちながら、鬱展開やグロテスクな描写を盛り込む作品もあり、多くの視聴者に強い衝撃を与えています。
圧政下にある帝国を舞台にしたアニメ『アカメが斬る!』(原作:タカヒロ/作画:田代哲也)は、そうした作品のひとつです。帝国軍に対抗する殺し屋集団「ナイトレイド」の壮絶な戦いを描いた物語で、主人公「タツミ」やヒロインの「アカメ」をはじめ、ナイトレイドのメンバーや帝国の将軍など、個性豊かなキャラクターが登場します。メンバー同士の掛け合いなどは明るく、コミカルなシーンがある一方、シリアスな展開には容赦がありません。
たとえば序盤では、タツミがナイトレイドに入る前、旅の道中ではぐれた幼馴染の「サヨ」と「イエヤス」が、偶然タツミが宿泊した貴族の屋敷で拷問を受け、命を落とす悲劇に直面しました。
その後も帝国側との戦いのなかで、視聴者も愛着を抱いていたメインキャラクターが次々と命を落としていきます。彼らの最期は串刺しや斬首など、凄惨な描写で表現される場面もありました。
しかし、それぞれが信念を持って戦う姿や、特殊な武器「帝具」を駆使したユニークなバトルアクションには、思わず見入ってしまう魅力がある作品です。
「お調子者主人公」が追い詰められるシーンに衝撃!
長月達平先生によるライトノベルが原作のアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』は、突如異世界に召喚された青年「菜月昴(スバル)」が、死ぬと時間が巻き戻る「死に戻り」の能力を得て、過酷な運命に立ち向かう物語です。
お調子者のスバルがひとりで空回りする姿をはじめ、美少女や癒し系キャラの登場で、ほのぼのとした空気を生み出しています。しかし、出会った者の運命を変えるために奮闘するスバルは、暗殺者に腹部を切り裂かれたり、鉄球の攻撃を受けたりなど、激しい戦闘で何度も死亡するのです。
肉体的な痛みに加え、「死に戻り」のことを誰にも相談できず精神的に追い詰められるなど、陰鬱なシーンも多くあります。それでもなお、死の恐怖と苦痛を何度も味わいながら、大切な者たちを救うべく立ち上がるスバルの姿には視聴者から「胸が熱くなる」と評価されている作品です。
