ギャグやお色気で盛り上がるも、「死と隣り合わせ」
『エルフェンリート』で知られる岡本倫先生のマンガが原作のアニメ『極黒のブリュンヒルデ』は、主人公の「村上良太」と、研究所を脱走した魔法使いの少女たちの逃亡生活を描いた作品です。良太とメインヒロインの「黒羽寧子」をはじめ、魔法少女たちとのギャグ展開やお色気要素を含めた明るい日常生活のシーンが多くあります。しかし死と隣り合わせの魔法少女が境遇に苦しむ姿は、物語に影を落としました。
研究所に捕まった魔法少女が、悲痛な叫びをあげながら溶けて死亡したり、戦闘シーンでは身体をバラバラに切り裂かれたりするなど、グロ描写には容赦がありません。さらに魔法少女は一定時間ごとに「鎮死剤」を服用しなければ死亡する設定もあり、薬を入手するための鬼気迫る展開にもハラハラさせられます。
限られた生命が脅かされる状況で葛藤を抱えつつも協力し合い、生き延びようとする少女たちと、彼女たちを救うため奔走する良太の姿には「命の尊さをひしひしと感じた」という声もあり、ストーリー性の高さが評価されています。
