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妻夫木聡が明かす“一体感を感じた瞬間”に大友啓史監督ずっこける「そこかっ!」

妻夫木聡が明かす“一体感を感じた瞬間”に大友啓史監督ずっこける「そこかっ!」

舞台あいさつに登場した妻夫木聡
舞台あいさつに登場した妻夫木聡 / 撮影:原田健

俳優の妻夫木聡が9月19日、都内で開催された映画「宝島」公開初日舞台あいさつに、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太、栄莉弥、光路、大友啓史監督と共に登壇。妻夫木の発言に大友監督がずっこけてしまう場面があった。

■企画立ち上げから完成まで6年かかった意欲作

「第160回直木賞」を受賞した真藤順丈による同名小説を実写映画化した同作は、激動の時代を駆け抜けた若者たちの衝撃と感動のエンターテインメント超大作。

沖縄がアメリカだった頃、いつか「でっかい戦果」を上げることを夢見るグスク(妻夫木)、ヤマコ(広瀬)、レイ(窪田)、そして、彼らのリーダーであり英雄的存在のオン(永山)は、米軍から物資を奪い住民らに分け与える“戦果アギャー”と呼ばれていた。ある襲撃の夜、オンは突然消息を絶つ。残された幼なじみ3人は刑事、教師、ヤクザとなり、それぞれの道を歩みながらオンを捜し続けていた。しかし、アメリカに支配され、本土からも見捨てられ、何も思い通りにならない現実に、やり場のない怒りを募らせ、ある事件をきっかけに抑えていた感情が爆発する。やがて、オンを追い、米軍も動き出す――。

登壇した妻夫木は「この映画は最初に企画が立ち上がったのは2019年で、コロナ禍などもあり延期を迎えて、6年越しにやっとこの日を迎えることができました」と感慨深くあいさつ。

初日を迎えた感想として「感慨深いですね。6年越しに、ようやく皆さんに見ていただけるようになったので。やはり映画は見ていただいて初めて完成するものだと思っておりますし、この映画に至っては、見ていただいた後に、皆さんにどんどん成長させてもらっている感覚があるんです。それは(キャンペーンで)どの場所に行ってもずっと思っていたことでした。これから全国でこの映画が見られて、皆さんの中で“宝というものが何なのか”というのを探してもらえる機会があると思うと本当に幸せです」と述懐した。
妻夫木聡
妻夫木聡 / 撮影:原田健


■キャストとスタッフが沸いた瞬間を振り返る

また、沖縄の撮影での印象深いシーンについて「“戦果アギャー”時代の基地に乗り込んでいくアギャーたちの姿ですね。オンちゃんがオンちゃんである瞬間を、唯一あの時しか見られてないから」と回顧。

そんな中、「キャストやスタッフと、特に一体感を感じた瞬間」について聞かれると、妻夫木は「すずちゃんと窪田くんの結構長いシーンがあって、『おそらく3日くらいはかかるだろう』って言われていたんですね。ナイトシーンだったので。で、どうなるかなって思っていたんですけど、1日で終わったんですよ! その時、みんなが歓喜したんです。その時に初めて一体感を感じました(笑)」と告白して笑いを誘う。すると、大友監督が「そこかっ!」と思わずずっこけていた。

◆取材・文=原田健


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