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比べない美しさを生きる プラスサイズ女性たちが見せた“自分を愛する勇気”

「美しさ」は、誰が、何を基準に決めるものなのでしょうか。
痩せていること、スタイルが良いことだけが美の条件ではない――そんな当たり前のようでいて、まだ社会に深く浸透していないメッセージを体現するコンテストが開催されました。

10月19日、東京・浅草橋のヒューリックホールで行われた「Today’s Woman Japan Plus Size Beauty Contest 2025」では、21人の女性たちが“自分らしさ”と“ありのままの美しさ”を堂々とステージで表現しました。観客席を埋めた約300人の前で、それぞれが歩んできた人生や想いを言葉と笑顔で伝え、会場には温かな拍手と感動の空気が広がりました。

このコンテストの特徴は、外見ではなく「心の美しさ」に重きを置いていることです。体型や年齢、国籍、結婚の有無などに関係なく、すべての女性が“自分を愛する”ことを称え合う場となりました。ステージに立つ参加者の姿は、単なる競い合いではなく、自分自身と向き合う勇気そのものを映し出していたように感じます。

一人ひとりが「自分を誇る」ことの大切さを伝えるこのイベントは、私たちが日々抱く“美しさ”への価値観を、やさしく問いかけているのかもしれません。

心のサイズが主役のステージに

華やかなドレスに身を包み、ライトを浴びてステージに立つ21名の女性たち。
「ウエストのサイズよりも心のサイズを大切に」というメッセージのもと開催された今回のコンテストでは、体型や年齢、バックグラウンドにとらわれず、誰もが自分らしい美しさを表現しました。

これまで“プラスサイズ”という理由で傷ついた経験を持つ人もいれば、長い時間をかけて自分を受け入れてきた人もいました。そんな彼女たちが、堂々とランウェイを歩く姿はまさに“勇気の証”。
自分を誇りに思う笑顔が、ステージをやわらかく照らしていました。

会場を埋めた約300名の観客は、ひとりひとりの歩みに拍手を送り、心からの声援を送り続けました。
その拍手は「あなたはあなたのままで美しい」というエールのようでもありました。

競うのではなく、称え合う場所

このコンテストが特別なのは、「勝ち負け」や「順位」ではなく、“互いを認め合うこと”に重きが置かれている点です。
ステージに立つファイナリストたちは、誰かと比べるためではなく、自分自身を肯定するためにこの場所を選びました。

本番の舞台袖では、緊張する仲間に「大丈夫」「楽しもう」と声をかけ合い、ステージ上では笑顔で互いを讃え合う光景が見られました。
そこにあったのは競争ではなく、まるで長い時間を共に過ごした仲間同士の“絆”のような温かさです。

スピーチでは「このステージが初めて自分らしくいられた場所だった」「比べることをやめて自分を誇れるようになった」という言葉が続き、観客の中には涙ぐむ人もいたほど。
誰かの成功を喜び、自分の存在を受け入れる。そんなシンプルだけれど難しいことを、彼女たちは自然に体現していました。

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