オリバー・ベアマン(ハース)はF1アメリカGP終了後、角田裕毅(レッドブル)の動きを猛烈に批判した。それから1週間経ったメキシコシティGPの木曜日にも、ベアマンは同じ考えを繰り返した。
F1アメリカGPの決勝レース中盤、7番手を走っていた角田に、ベアマンが迫った。そしてベアマンはターン15でオーバーテイクを仕掛けたが、角田はインをブロック。行き場を失ったベアマンはコントロールを失ってスピン……後方を走っていたニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)に抜かれ9番手に落ち、そのままフィニッシュした。
レース後にベアマンは、角田のブロックは危険だったと猛批判。「子供たちに見せられない。決して許されない行為だ」と自論を展開した。
それから1週間。メキシコシティGPが行なわれるエルマノス・ロドリゲス・サーキットにやってきたベアマンは、アメリカでの自身の発言を、今も変えるつもりはないようだ。
「今も同じ評価だ」
そうベアマンは語った。
「もちろん、レースを終えた直後は満足していなかった。アドレナリンが出ていたのも確かだ。でもあのコーナーはその性質上、明確に危険な動きをしなくても、そういう動きができてしまう可能性があるんだ」
「多くの人は、僕が見たモノ、僕らが見たモノを見ていないだろう? だから僕は、今でも同じ見解を持っている」
この件について角田と話すつもりはあるかと尋ねられたベアマンは、次のように語った。
「たぶんね。あのコーナーは、とにかく左に曲がっているんだ。だから『エイペックスを取っている』と言えるんだ。でも他の周回を見ると、そうは見えないんだよね」
「ブロックする時の反応が、懸念しているところだ。そしてかなり早い段階でブレーキをかけたのも。それが危険に繋がった点なんだ」

