マクラーレンのオスカー・ピアストリとランド・ノリスによって争われると見られていた2025年のF1タイトル争いは、ここへ来てレッドブルのマックス・フェルスタッペンが急速に差を縮めており、状況が変わって来ている。そんな中でもポイントリーダーのピアストリは、自分が最大限の走りをすることだけに集中しようとしている。
ピアストリはフェルスタッペンに対して最大104ポイントものリードを築いていたものの、わずか4戦でその差が40点にまで縮まった。フェルスタッペンが毎回のように勝利する中、ピアストリはアゼルバイジャンGPの決勝では単独クラッシュ、アメリカGPのスプリントでは他車と接触してレースを終えるなど、ノーポイントが複数あったことも痛手となった。
「モンツァ以降の(フェルスタッペンの)好調ぶりにはちょっと驚いたね」とピアストリは言う。
「シーズン前半にも似たようなパフォーマンスの兆しはあったけど、大きく調子を落とす時期もあった。だから今、これほど安定しているのは意外だった」
「もちろん、彼らがマシンを改良し続けているのは知っている。そういう意味ではそこまで驚きでもない。ただ、予想よりも早く彼が戦いに加わってきた」
今季は残すところ5戦。ピアストリはシーズン序盤戦でポイントリーダーに立ち、それ以降15戦にわたってその座を譲ってこなかった。これはタイトル未経験のドライバーとしては最長の記録だ。
ノリスが14点差、そしてフェルスタッペンが40点差に迫っている中でも、ピアストリはいつもと変わらないアプローチでレースを戦う構えだ。彼はフェルスタッペンの猛追を気にしてもしょうがないと語る。
「確かにここ数戦でリードは少し縮まったけど、僕は毎回できる限り速く走って、最大限の結果を出すことに集中している。その中でうまくいった週末もあれば、そうでなかった週末もあるけどね」
「つまり、僕はとにかくその一点に集中しているんだ。毎回十分な仕事をこなすことができれば、状況がどうなっていようが関係ないんだ」
「(フェルスタッペンとの点差も)あまり考えていないんだ。彼はここ数戦安定していてとても強い。そこは否定できない。でも僕にとっては、それを心配したり意識しても何の得にもならないんだ」
「僕がこのチャンピオンシップで勝つためにやるべきことは、自分自身の力を最大限に発揮して、マシンとチームからすべてを引き出すこと。グリッドの他のドライバーのことを気にすることはない。彼(フェルスタッペン)が戦いの中にいるのは確かだけど、それで僕のレースへのアプローチが変わるわけじゃない」
「誰だって逆転劇は好きだと思うし、追いかける立場の方が少しは楽かもしれない。でも僕としてはチャンピオンシップをリードしている方が良い。自分が正しいことをしている証拠でもあるからね」

