
俳優の市原隼人が、10月24日に都内で開催された主演映画「おいしい給食 炎の修学旅行」初日舞台あいさつに、共演の武田玲奈、田澤泰粋、栄信、片桐仁、いとうまい子、小堺一機、メガホンをとった綾部真弥監督と共に登壇。舞台あいさつ前には、約600人の観客を劇場の入口でお出迎えし、大いに盛り上げた。
■市原が“校門”ならぬ劇場入口でお出迎え
同作は、1980年代のとある中学校を舞台に、給食マニアの教師・甘利田(市原)と、給食マニアの生徒による、どちらが給食を「おいしく食べるか」という闘いを描く学園グルメコメディー。これまでにドラマ3シーズン、映画3作品が公開された「おいしい給食」シリーズの最新作となる。
1984年から刻まれてきた給食を愛する教師、甘利田の旅はまだまだ終わらず、時代はついに平成に突入。1990年、3年生の担任になった甘利田は、生徒を連れて青森・岩手へ修学旅行に出発。シリーズで初めて学校外へ出た甘利田が、新たな食との出会いを満喫していく――。
主演映画の公開初日ということで、市原はこれから上映を見る観客約600人をスクリーンの入口でお出迎え。「おはよう!」「遅刻するぞ!」「立ち止まるな!早く入れ!」などと、さながら学校の校門にて生徒を迎える甘利田のごとく声をかけ、誘導したり、入場特典の甘利田シェフ特製「完全燃食」ホログラムステッカーを持った人や自作のグッズを手にしたファンには「それいいな!私もまだもらってないのに」「おおすごい!ありがとう!」などと感謝を伝えたり、眼鏡姿の人を見かけるたびに「眼鏡の人は無条件で大好きだ!」と声をかけたり、舞台あいさつが始まる前から“激熱対応”でファンを喜ばせた。
また、中には生徒役で「おいしい給食」シリーズに出演したことがあるという少年の姿もあり、「大きくなったなあ」と“恩師”の優しいまなざしを向ける場面も。
舞台あいさつには、まず市原が甘利田のせりふを言いながら1人で登壇し、他の登壇者たちを1人1人点呼しながらステージ上に迎えた。客のお出迎えから、ステージ上でのキャスト点呼まで大声を張り上げる時間が長かったため、少し声をからしながらも初日を迎えた喜びを語っていた。
■市原、東北での撮影に「夢を見ているよう」
今作は東北が舞台になっているが、東北での撮影を振り返って市原は「すごくうれしかったです。夢を見させていただいているようでした」と述懐し、「シーズン1のクランクイン前日にも綾部監督と電話しながら『眼鏡かけたほうがいいかな』『甘利田をどういうキャラクターにしていきますか』など、本当に定まらない中いろいろなことを考えながら、摂氏40℃を超える暑さの中で撮影をしていたのが、今回はまさかの寒波。0度より寒いという…そんな中で撮影をさせていただけて。また『おいしい給食』とともに新たな季節を越えることができて感無量です」と、感慨深い表情を浮かべた。
一方、今作で久々に「おいしい給食」シリーズに復帰した武田は、6年ぶりの市原との共演に「6年ぶりに市原さん、甘利田先生と会うことができて、6年ぶりにまた同じ役を演じられる機会ってなかなかないことなので、こんな貴重な経験ができてうれしい気持ちでいっぱいです」とした上で、「久しぶりに甘利田先生と会えて、めちゃくちゃパワーアップしていて、熱さも増しているし。やっぱりすてきだなと。この人に付いていけば大丈夫だ!って思って挑みました」と、“座長”市原、そして甘利田との再会を喜んだ。
そんな中、作品のキャッチコピーである“一食入魂”にちなんで、自身が今全力で取り組んでいることについて聞かれると、市原は「今はまさに『おいしい給食』。それだけです。全てを注いでいます」と即答。
続けて「“炎の全国キャラバン”と称しまして全国を回っているんですけど、こっちで舞台あいさつをして飛行機に乗ってこっちで舞台あいさつして、さらに新幹線に乗ってまた舞台あいさつして」と舞台あいさつのために全国各地を飛び回っていることを明かし、「本当に私はこの作品を好いてくださる皆さまのファンなので、お会いできることがすごくうれしいんです。各地で温かく迎えてくれることに心から感謝しています。今日も皆さまに会うことをすごく楽しみにしていました」と、どこまでもファン思いの市原らしい言葉で感謝を伝えた。
映画「おいしい給食 炎の修学旅行」は全国公開中。
◆取材・文=月島勝利(STABLENT)

