『SUPER Jr.TAG LEAGUE 2025』東京・後楽園ホール(2025年10月24日)
Bブロック公式戦 ○エル・デスペラード&KUUKAIvsYAMATO&タイガーマスク×
デスペラードが追い込まれながらも、タイガーをエル・エス・クレロで丸め込んで逆転勝利。デスペラード&KUUKAIがジュニアタッグリーグ初日を迎えた。
デスペラード&KUUKAIは10・11所沢大会でIWGPジュニアタッグ王者・DOUKI&SHOに挑んだものの、惜しくもベルト奪取ならず。それでも今回のタッグリーグにエントリーした。対するタイガー&YAMATOの新日本&DRAGONGATE越境コンビも今回が初出場。両チームともに黒星発進となっていたが、初日を目指して初出場コンビ対決に臨んだ。
デスペラードとYAMATOによる刺激的な顔合わせで幕開け。互いに背中を踏みつけて挑発し合うと、YAMATOはショルダータックルで打ち倒して髪をかき上げる。だが、デスペラードもショルダータックルでやり返し、胸板の汗をYAMATOに浴びせてみせた。
YAMATOはKUUKAIの指に噛みつくと、反則を注意されても「甘噛みだ」と主張。そこからKUUKAIを攻め込んでいく。同じみちのくプロレスをルーツに持つタイガーもKUUKAIを風車式バックブリーカーなど追い討ち。YAMATOも逆水平を連発すると、KUUKAIの噛みつき攻撃に対して「ナメてんのか! 俺は甘噛みだ!」と怒りを爆発させた。
KUUKAIのローンバトルが続いたものの、YAMATOが予告付きブレーンバスターにこだわったのが仇に。KUUKAIはバッククラッカーで反撃に成功すると、あとを受けたタイガーにもドロップキックを浴びせて自力でピンチを脱した。ようやくタッチをもらったデスペラードはタイガーをブレーンバスターやバックドロップで投げ飛ばす。
YAMATOが串刺しドロップキックで介入すると、タイガーのソバット、YAMATOの延髄斬り、タイガーのタイガードライバーが立て続けにさく裂。一転してデスペラードのピンチに。KUUKAIが急行したものの、タイガーの勢いは止まらず、リバースダブルアームバーでデスペラードを絞めに絞めた。しかし、デスペラードはなんとかロープに足を伸ばして抵抗。続くタイガースープレックス狙いを踏ん張ると、YAMATOのエルボーに被弾しながらも、直後にタイガーをエル・エス・クレロで丸め込み、逆転の3カウントを奪った。
勝利を確信していたYAMATOはぼう然。レフェリーに詰め寄り、タイガーの手を掲げて勝利をアピールするが認められない。勝利したデスペラードは大の字のままだったが、なにはともあれ、デスペラード&KUUKAIが1勝目を手にした。
デスペラードは「このリーグ戦、決勝トーナメントが終わった時、こいつがどこにいると思う? 新日本にいないと思うか? この試合内容を見てよ、そんなこと思うヤツはどこにもいねぇだろう」とパートナーのKUUKAIに太鼓判。デスペラードが「YAMATOさん面白いね。あれ、もっとやりたいでしょ? 絶対」とアピールすると、KUUKAIも「もう一回やりたいです」と口を揃える。それを聞いたデスペラードは「YAMATOさん、ここに二人、やりたい人いますよ」と投げかけ、YAMATOとの再戦に意欲を見せた。
【試合後のデスペラード&KUUKAI】
▼KUUKAI「ウワァ! 勝ったぞ! タッグリーグ2戦目、KUUKAIとデスペラードが1勝獲ったぞ。俺に関して言えば、みちのくの大大先輩のタイガーさんからの白星。大っきな、大きな1勝だ。もっぺんやるぞ、こっから。まだまだ、まだまだ諦めません」
▼デスペラード「も〜ちろん! もちろん、もちろん! 今シリーズ始まったばっかりだし、もちろんな、このシリーズ中、これに100パーセント集中している。でも、このリーグ戦、決勝トーナメントが終わった時、こいつがどこにいると思う? 新日本にいないと思うか? この試合内容を見てよ、そんなこと思うヤツはどこにもいねぇだろう。どっちかって言うと、どの試合もやられてるのは俺の方な気がするけども大丈夫? (※アゴを冷やしながら)いったいわ〜。でも、YAMATOさん面白いね。あれ、もっとやりたいでしょ? 絶対」
▼KUUKAI「もう一回」
▼デスペラード「もう一回?」
▼KUUKAI「もう一回やりたいです」
▼デスペラード「もっとやりたいよね」
▼KUUKAI「もっとやりたい」
▼デスペラード「YAMATOさん、ここに二人、やりたい人いますよ。ヘヘヘ!」
【試合後のタイガー&YAMATO】
▼タイガー「ごめん! ああ、クソッ!」
▼YAMATO「いや、無傷の連勝ですよ」
▼タイガー「そっか」
▼YAMATO「2連勝」
▼タイガー「2連勝だな」
▼YAMATO「俺たちYAMATO&タイガーマスク組は今回のタッグリーグ、優勝候補筆頭だからな! お前ら忘れんなよ。(※TVカメラマンに向かって)オイ、はいって言えよ、はいって、オラ! カメラマン!」
▼タイガー「確かにそうだ。間違えた。優勝候補筆頭だ」
▼YAMATO「そう!」
▼タイガー「2連勝だ、これね! 2連勝!」
▼YAMATO「はい、2連勝!」
▼タイガー「やっぱりYAMATOのこの阿吽の呼吸っていうのかな、素晴らしい。ただ今日も“アレ"が出たんだけど。“アレ"が……“アレ"?」
▼YAMATO「“アレ"です。“アレ"は決勝トーナメントまで持っていかないと」
▼タイガー「OK。“アレ"だな」
▼YAMATO「(※マスコミを指差し)決勝トーナメントで合ってるよな?」
──優勝決定戦です
▼YAMATO「トーナメントはなしか!?」
──(※各ブロックの)1位同士で優勝決定戦です
▼YAMATO「こりゃまずいな……」
▼タイガー「大丈夫だよ。なんで弱気になっちゃうんだよ。ダメじゃん」
▼YAMATO「すいません」
▼タイガー「こうやってタッグ組むの初めてだけど、やはり彼は素晴らしいよ。いろんな経験をしているし、誰と組んだって手が合うってね。今日はこれがよく分かった。2戦目で分かったね」
▼YAMATO「でもね、どんどんどんどんタッグワークが、どんどんどんどん熟されててさ」
▼タイガー「確かに」
▼YAMATO「でもねやっぱり、まぁベテランと呼ばれる歳になりましたけど、僕も。やっぱりね、阿吽の呼吸ですよ」
▼タイガー「確かに。昨日だってあれだけね、彼が『俺に任せてほしい』って言ってずっと出てくれたのに、今日だってお酒の匂いプンプンだからね! だけど全然関係ないの、これ」
▼YAMATO「そんなことない。そんなことない。禁酒ですから、YAMATO」
▼タイガー「ありがとう!」
▼YAMATO「ありがとうございました」

