『SUPER Jr.TAG LEAGUE 2025』東京・後楽園ホール(2025年10月24日)
Aブロック公式戦 ○ジェイコブ・オースティン・ヤング&テンプラリオvs高橋ヒロム&外道×
ヒロム&外道が試合を優勢に進めたものの、同時に外道クラッチを狙った場面で墓穴。スキを突いたジェイコブが外道を沈めて、ジュニアタッグリーグ2戦目で逆転負けを喫した。
10・13両国大会で無所属とBC WAR DOGSが共闘に踏み出したことを受けて、ジュニアタッグリーグでヒロム&外道の異色コンビが実現。初戦ではヒロムが外道クラッチならぬ夢道クラッチでクラーク・コナーズ&永井大貴を破り、好発進を遂げた。2戦目はテンプラリオ&ジェイコブのUNITED EMPIRE外国人コンビ。どちらも初出場同士による一戦となった。
ヒロム&外道はのっけから連係攻撃へ。外道のドロップダウン→ヒロムのフライングボディアタックを連続して決めるとガッチリと握手。さらに、ヒロムは外道の体を相手に投げつけていく。その後、外道がしばらく捕まってしまったものの、控えのヒロムが暗躍。ニュートラルコーナーのコーナーマットを引っぺがしてお膳立てをすると、外道は相手2人をコーナー金具に投げつけて逆転した。代わったヒロムはここでもフライングボディアタックを計5回発射。場外戦になると外道を再びホイップする。すると、外道もすかさずフライングボディアタックを放って、大歓声を呼び込んだ。
しかし、テンプラリオが空中殺法でヒロム相手に活路を開くと、ジェイコブが加勢に入り、バックブリーカー&ダイビングニードロップがさく裂する。ヒロムを仕留めきれなかったものの、外道にはジェイコブがスリングブレイド、捻りを加えたブレーンバスターと猛攻。必殺のジェイコブスラダーへ。
外道が防ぐと、ヒロムが急行。再び連係攻撃に打って出る。外道の体をホイップして、またもフライングボディアタックを呼び込むと、外道がジェイコブに、ヒロムがテンプラリオにチンクラッシャー→トラースキックの連続攻撃を決めた。そして、同時外道クラッチへ。ヒロムの夢道クラッチは決まって勝利を確信したものの、外道の外道クラッチはジェイコブに防がれ、逆にジェイコブスラダーを食らい、逆転の3カウントを奪われた。
リーグ戦初日を迎えた大喜びを見せるUNITED EMPIREコンビに対し、ヒロムはぼう然。大の字で動けない外道をよそに、レフェリーに抗議するも認められなかった。
外道はうなだれるばかりだったが、ヒロムは「プロレスのルールもわかんねえのか?」とレフェリーを批判しつつ、「いやぁ、もう勝ちみたいなもんすよ。まあ、言ったら勝ちみたいなもん」と主張。外道が「その言い方いいね」と前向きに受け止めると、ヒロムは「要は結果が全て」「優勝することが全て」と気持ちを切り換えていく。外道が「忘れよう」と今宵の敗北を記憶から消し去ることにすると、ヒロムも「まずは忘れることが一番だ。勝ったようなもんだよな」と言い張っていた。
【試合後のジェイコブ&テンプラリオ】
▼ジェイコブ「やった、やった! 2点獲得! これこそカムバックと呼べるだろう。ここからのキャッチフレーズは“帝国の逆襲"だ。テンプラリオ、昨日は昨日、今日は今日。2点を取ったぞ。ありがとう!」
▼テンプラリオ「(※英語で)ありがとう」
▼ジェイコブ「ありがとう。お前の言葉が、お前の影響が俺を前に進ませてくれる。自分を高めるためにそれが必要なんだ。アミーゴ、グラシアス」
▼テンプラリオ「(※ジェイコブと握手をしながら)今夜の主役だな! なあヒロム。お前のベルトだが、この“EL GUERRERO LEON"テンプラリオが奪ってみせるぜ。タイトルマッチのチャンスを掴んでやる! ジェイコブは今夜、輝きを放ち、勝利をもたらした。UNITED EMPIRE!」
▼ジェイコブ「最後に、ジジイのゲドーよ。今度、俺にあんなふうにかかってきたら遠くへ吹き飛ばし、地中深くに埋めてやる」
【試合後のヒロム&外道】
※外道はセコンドに肩を担がれながらインタビュースペースへ、その後をヒロムが追う
▼ヒロム「ヘーイ! げどぴっぴ! ぴっぴ! げどぴっぴー!」
▼外道「ごめんね」
▼ヒロム「何があったんですか!?」
▼外道「わからん俺にも……俺にもわからん」
▼ヒロム「ウソだろレフェリー!? 何年やってんだ? レフェリーをよぉ! 俺が先に(カバー)やって、ワン、ツー、スリーもらってんだろ、間違いなく。プロレスのルールもわかんねえのか? オイ! いやぁ、もう勝ちみたいなもんすよ。まあ、言ったら勝ちみたいなもん」
▼外道「その言い方いいね」
▼ヒロム「優勝したらいい」
▼外道「おー、そうだね」
▼ヒロム「要は結果が全て」
▼外道「ああ、そう、そう」
▼ヒロム「優勝することが全て」
▼外道「そういうこと」
▼ヒロム「準優勝は誰の記憶にも残らない」
▼外道「そういう考え方いいね」
▼ヒロム「ああ!?」
▼外道「オーケー、次いきましょう」
▼ヒロム「次いきましょう、次!」
▼外道「忘れよう」
▼ヒロム「まずは忘れることが一番だ。勝ったようなもんだよな、オイ! 勝ったようなもんだよ、オイ!」

