F1メキシコシティGPのフリー走行2回目が行なわれ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップタイム。角田裕毅(レッドブル)は7番手だった。
メキシコシティGPのFP2は、気温25度、路面温度43度というコンディションでスタート。特に路面温度は、FP1と比べると5度ほど下がった。
セッション開始と同時に各車がコースに飛び出していったが、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)にいきなり異変。「問題がある!」と無線で訴えた。しかし大きな問題ではなかったようで、そのまま走行を継続。モードを変更したら修正できたようで、1分19秒444を記録してトップタイムをマークした。
ただその直後、フェラーリのシャルル・ルクレールが1分18秒669を記録して首位に立ち、これにマクラーレン勢2台とチームメイトのルイス・ハミルトンが続いた。ルクレールはその後一旦ピットに戻り、再度ミディアムタイヤでコースイン。自身のタイムを1分18秒353まで縮めてみせた。
ルクレールはその後もアタックを続け、セクター1、セクター2で全体ベストを記録したが、セクター3は伸び悩み、ラップタイム更新とはならなかった。
なおレッドブル勢は周回を重ねるごとにペースを上げ、マックス・フェルスタッペンが4番手。角田が6番手となりピットに戻った。
残り40分を切ろうかという頃から、ソフトタイヤを投入するマシンが出始める。
上位勢ではまずルクレールがソフトタイヤでのアタックを完了し、1分17秒545を記録。自身のミディアムタイヤでの最速タイムを0.8秒ほど縮めた。ただこれを上回って見せたのはフェルスタッペン。1分17秒392のトップタイムとした。角田も4番手と、まずまずの位置だ。
マクラーレン勢はソフトタイヤを履いての最初のアタックで、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリ共にフェルスタッペンから0.8秒前後の遅れ。ノリスはそのまま走行を続け、2アタック目でフェルスタッペンから0.251秒遅れのタイムを記録したが、ピアストリはタイムを伸ばせず12番手に沈んだ。
その後は各車ともロングランを実施。上位勢は多くがミディアムタイヤで周回を重ねたが、マクラーレン勢はソフトタイヤで走るプログラムだった。
このマクラーレン勢は、ノリスが1分21秒台のラップタイムを重ねたのに対し、ピアストリは1分22秒台。燃料搭載量に差があった可能性が考えられる。
レッドブル勢は、フェルスタッペンも角田も1分22秒台で安定して走った。デグラデーション(タイヤの性能劣化)もあまり大きくなさそうだ。フェラーリやメルセデスも同等のペースに見える。
結局最終的なタイムはフェルスタッペンが首位。2番手ルクレール、3番手アントネッリ、4番手ノリスという順であり、ロングランも含めてトップ4チームが大接戦の様相である。角田は7番手だった。アタックラップをまとめきれなかったピアストリのみトップ集団からは遅れを取り、12番手に沈んだ。
中団グループ勢の最速は、このセッションを8番手で終えたフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)。ただカルロス・サインツJr.(ウイリアムズ)も僅差であり、こちらも激戦となるかもしれない。

