映像作家・藤井亮氏によるトークイベントも開催

学園祭の期間中には、映像作家・藤井亮氏による特別トークイベントも開催されます。
藤井氏はNHKの特撮ドラマ「TAROMAN」や、滋賀県の「石田三成CM」、キタンクラブ「カプセルトイの歴史」など、独自の発想で話題を生み出してきたクリエイターです。
そのユーモアとアイデアのセンスは、広告や映像の枠を超えて多くのファンを魅了しています。
今回のトークでは、藤井氏がどのように“くだらないアイデア”を磨き上げ、唯一無二の作品へと昇華させているのか、その発想法や制作の裏側が語られます。
発想の自由さと徹底した構成力を併せ持つ藤井氏の話は、映像を学ぶ学生だけでなく、ものづくりや企画に携わる人にとってもヒントになるはずです。
また、このイベントは入場無料で事前予約不要という点も注目です。
誰でも気軽に足を運べるオープンな雰囲気が、学園祭全体の「学びを共有する」というテーマと自然に重なります。
普段は画面越しで見ているクリエイターの言葉を、学生たちと同じ空間で聞ける——そんな貴重な機会に心惹かれる人も多いでしょう。
芸術がつなぐ“輪”を感じる2日間へ

今年の大瓜生山祭のテーマは「わ(輪)」。
その言葉には、人と人、大学と地域、学びと社会をつなぐ“つながり”への願いが込められています。
学生たちはそれぞれの表現を持ち寄り、個人の創作を超えて、誰かと共に作り上げることの喜びを体感しています。
会場を歩けば、異なる学科の学生同士が協力して作品を展示し、地域の人々と笑顔で交流する姿があちこちに見られます。
その光景こそ、芸術が持つ「人をつなぐ力」を象徴しているようです。
大瓜生山祭は、単なる学園祭ではなく“街と大学をつなぐフェスティバル”としての存在感を高めています。
文化と創造が共鳴するこのイベントを通して、芸術の未来を支える若い世代のエネルギーが京都のまちに広がっていきます。
紅葉が美しいこの季節、アートをきっかけに人と出会い、思いが交わる瞬間を感じられるのも、この祭ならではの魅力です。
芸術を難しく考えず、ただ「楽しむ」ことから始められる場所——。
秋の京都で、学生たちの熱量が生み出す“輪”に触れてみてはいかがでしょうか。
創造の力が結ぶ未来のかたちを、きっとこの2日間で感じられるはずです。
京都芸術大学について
京都芸術大学は、通学課程と通信教育課程を合わせて約2万3千人が在籍する、国内最大規模の総合芸術大学です。
国内外から幅広い年齢層の学生が集まり、芸術を通して社会で必要とされる力を育むことを目指しています。
「藝術立国」を教育目標に掲げ、芸術が社会をより良く変える原動力になるという理念のもと、実践的な学びを重視しています。
特に通学課程では“社会と芸術”の関わりを重視し、企業や自治体が抱える課題をアートやデザインの力で解決する「社会実装プロジェクト」を年間100件以上展開。
学科を超えたグループワークや、実際の現場での制作を通じて、社会性を備えた表現者を育成しています。
