セパン・インターナショナル・サーキットでMotoGP第20戦マレーシアGPのスプリントレースが行なわれた。勝利したのはドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤだった。
気温33度と、前戦オーストラリアGPからは一気に暑さを増したマレーシアGP。予選ではフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)がQ1を突破してポールポジションを獲得しており、2番手以下にはアレックス・マルケス(グレシーニ)とフランコ・モルビデリ(VR46)とドゥカティ勢がフロントロウを独占した。
一方でこの数戦好調だったアプリリア陣営は苦しんでおり、14番手のマルコ・ベッツェッキが最上位という状態だった。
全10周のスプリントではバニャイヤがPPから好スタートを決めて先頭を確保。2番手、3番手には予選フロントロウのアレックス・マルケスと、好スタートを決めてポジションを上げてきたペドロ・アコスタ(KTM)が続いた。
この3人は1周目からライバルを大きく引き離して1秒差をつけてしまう。またアレックス・マルケスとアコスタが2番手争いでバトルをしている間に、バニャイヤとの差も広がった。
4番手にはモルビデリやファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)とのバトルを制したジョアン・ミル(ホンダ)が浮上。2番手集団に徐々に接近していった。
トップを走るバニャイヤはファステストラップを更新しながら2番手以下に対するリードを広げていて、3周目には1.4秒差を確保。スプリント勝利に向けてアドバンテージを築いていた。
2番手争いは一旦アレックス・マルケスが引っ張る形に落ち着いた。アコスタも諦めずに追いかけるものの、じわりとその差が広がりつつあった。そんなアコスタに近づきつつあったのが4番手のミルだ。しかし5周目のターン9で転倒してしまい、3位フィニッシュのチャンスを失ってしまった。
しかしアコスタは3番手争いのプレッシャーから解放されなかった。後半に向けてポジションを上げていたフェルミン・アルデゲル(グレシーニ)のペースが良く、残り4周で0.3秒差にまで迫っていたためだ。
そして残り3周、アルデゲルはアコスタのことをスパッとオーバーテイクし、表彰台圏内に浮上した。
先頭を独走するバニャイヤは、2秒以上の差をつけてフィニッシュ。日本GP以来のスプリント勝利を果たした。2位はアレックス・マルケス、3位はアルデゲルだ。しかしアルデゲルに対してはタイヤの最低内圧に関して調査対象となってしまった。違反が認められれば、タイムペナルティで大きく順位を下げることとなる。
またアレックス・マルケスは今回のスプリントレースの結果、年間ランキング2位を確定させた。これで今季王者となった兄マルク・マルケスと、史上初めての兄弟でランキングワンツーとなった。
日本人ライダーの小椋藍(トラックハウス)は17番手スタートから、12位でフィニッシュ。ポイントには届かなかったが、前戦オーストラリアGPで勝利したチームメイトのラウル・フェルナンデスの1つ前でゴールした。

