暗い白色を多用して描く
一方で、ラーメンを描くことに決めた林さんは、白い画材の中で特に暗い銀色に近い白を多用することで描いています。「なんかラーメンの幽霊みたいになっちゃった」と悩むような様子もみられましたが、途中でストーンマチエールをぽんぽんとたたいて配置して質感を表現するシーンでは、「急に『絵』になった」と隣の小松﨑さんも驚いていました。
また絵のほとんどが“銀色”ですが、光の当たり方によって白く見えるというからくりに、小松﨑さんから「抜け道すぎる!」というツッコミがとんでいます。その手があったか……!
絵のまわりにある色が反射してラーメンの色が変わるため、黒い服を着ている小松﨑さんが持つと「めっちゃ暗い絵」になって驚きます。シルバーで描いた結果、まさかの「自由に色を変えられる絵(?)」が完成したのでした。
白だけで描いた2つの作品が完成
作品のタイトルは、小松﨑さんが「牡蠣とレモン」、林さんが「ラーメン二郎」。どちらも全体で見ると白いのですが、見比べると小松﨑さんの絵にはいろんな色があるように見えるのが面白く、背景に両面テープがそのまま貼られていたりといったアイデアも確認できます。
思った以上に表現の幅があり、どちらもかわいい作品に仕上がっていて、最終的に2人とも「楽しかった」「おもろかった」「白っていい!」とポジティブな感想が出ています。創作に普段しない“変わった縛り”をいれることで新鮮な体験ができたようですね!

