“万人向け”臓器の開発へ重要な一歩
今回の研究結果は、あくまで初期段階であることには注意しないといけないね。前例がほとんどないことから、酵素による血液型の変更がいつまで持続するのかは未知数だし、長期的に免疫系が過剰反応しないかどうかも未確定だからね。
しかし今回の観察結果は、少なくとも短期的に臓器が拒否されることがないし、また長期にわたって臓器が定着する可能性を示唆するものなんだよね。たとえ短期間に留まったとしても、もっと適合性が高い臓器を移植するまでの “つなぎ” として使えることは、移植を待つ患者にとって朗報には違いないんだよね!
この研究がどのように発展するのかはまだ分からない点が多いけど、もし “万人向け” の臓器が作り出せるようになれば、臓器移植のいくつかの課題が克服されることになると思うのよ!
(文/彩恵りり・サムネイル絵/島宮七月)
参考文献
● Jun Zeng, et al. “Enzyme-converted O kidneys allow ABO-incompatible transplantation without hyperacute rejection in a human decedent model”. Nature Biomedical Engineering, 2025. DOI: 10.1038/s41551-025-01513-6
● Erik Rolfsen. (Oct 3, 2025) “UBC enzyme technology clears first human test toward universal donor organs for transplantation”. University of British Columbia.
