F1メキシコシティGPのフリー走行3回目が行なわれ、マクラーレンのランド・ノリスがトップタイムを記録。タイムは1分16秒633だった。角田裕毅(レッドブル)は9番手だった。
メキシコシティGPのFP3は、気温23℃、路面温度45℃というコンディションでスタート。降水確率0%と発表される、完全なドライコンディションだった。
セッション開始と同時にコースインしていったのはアストンマーティン勢。彼らはひたすら新品タイヤを1周だけ走らせて、皮剥き作業に徹した。フェルナンド・アロンソは初日にも2セットのソフトタイヤを皮剥きしており、手持ちのソフトタイヤを全て(Q3専用セット除く)皮剥きしたことになった。
セッション序盤はソフトタイヤを履いたウイリアムズのカルロス・サインツJr.が1分18秒028でトップタイムを記録。その後方にはミディアムタイヤを履いたレッドブルの2台が、マックス・フェルスタッペン→角田裕毅の順で続いた。ただフェルスタッペンとの角田のタイム差は0.4秒ほどあり、この間にランド・ノリス(マクラーレン)やシャルル・ルクレール(フェラーリ)などが飛び込んでいった。
そのうちノリスはミディアムタイヤでの走行を続け、サインツJr.を上回る1分18秒015を記録して首位に立った。
フェルスタッペンは一旦ピットに戻ると、ミディアムのままコースに復帰。前日不満を訴えていたロングランを改めて試したようで、1分22秒台から1分21秒台後半で連続周回をこなした。角田も同じように再びミディアムでコースインすると、こちらはフライングラップ。自身のタイムを更新し、フェルスタッペンに0.1秒差まで迫る6番手タイムとした。
メルセデスのジョージ・ラッセルは、ピットインを繰り返しつつ、ミディアムタイヤで1分17秒892までペースを上げた。
セッション残り時間が20分を切ると、各車が2セット目のタイヤを投入し、予選想定アタックを実施。その先陣を切ったのはウイリアムズのアレクサンダー・アルボンだったが、セクター1とセクター2で全体ベストのペースを叩き出しながらも、ターン13でオーバーラン。アタックをまとめることができなかった。
その後各車が続々とソフトタイヤを履いてコースインし、予選想定アタックを実施。ノリスが1分16秒633で首位、ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が0.3秒遅れの2番手に続いた。
しかし3番手以下は大混戦。3番手オスカー・ピアストリ(マクラーレン)から9番手角田までは、0.2秒ほどの差しかなかった。
セッション最終盤にアタックをやり直したルクレールがタイムを上げて4番手、フェルスタッペンもタイムを上げたが、6番手に留まった。角田裕毅は最終的に9番手でこのセッションを終えた。

