ボクらがお洒落に目覚めた頃、アメリカ生まれのブーツは憧れの存在だった。ヘビーに履いてもそう簡単にへこたれることのない頑丈な作りはもちろん、着用による擦り傷や履き皺すら愛おしく、日に日に愛着が増していくブーツはまさに相棒。その代表格がダナーやレッド・ウィング、そしてワークブーツの頂点に君臨し続けているホワイツブーツだろう。それら名ブランドが一堂に介するスタンプタウン渋谷は、日本全国、そして海外のブーツ愛好家たちが集まる聖地としても知られる。ここでは定番として愛されてきた名作ブーツが常に揃うだけでなく、ショップでしか手に入れることのできないコラボアイテムやグッズも豊富に揃う。そんな渋谷の名店が「レザーズデイ横浜」で限定販売するホワイツブーツを紹介しよう。
WHITE’S BOOTS NOMAD

名物スタッフであるサスペンダー池岡がホワイツブーツの本社工場にて修業中に、当時サンプルだったクードゥーレザーを使用して製作したモデルが評判を呼び数量限定で商品化。








軽快な履き心地を生むビブラムクリスティーソールを装着。ダブルステッチ仕様が堅牢さを物語る。フロントに刻印された「WHITE’S」の文字がワークブーツ界の王者の風格。天然素材ゆえに革についた傷も雰囲気良し。ブラックはスモークジャンパーに使われるヘビーな牛革を採用。ともに20万5700円
クードゥーレザーってどんな革?
英国の老舗タンナーで知られるチャールズ F.ステッド社製のクードゥーレザーは、南アフリカ原産の天然アンテロープ革に、クロムなめしとワックス加工を施したアジのある風合いが魅力です。牛革の強さとカモシカ革のしなやかさや軽さを併せ持った肉厚で丈夫な革として知られ、銀面に残された無数の傷が天然動物らしい野趣あふれる表情が気に入っています!



サスペンダー池岡さん
(出典/「Lightning 2025年9月号 Vol.377」)