F1メキシコシティGPの予選が行なわれ、ランド・ノリス(マクラーレン)がポールポジションを獲得。シャルル・ルクレール(フェラーリ)がフロントロウ2番手に並んだ。角田裕毅(レッドブル)は11番手だった。
先週のアメリカGPに続き、2週連続での開催となったメキシコシティGP。ここ数戦強さを発揮しているマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がその勢いを持続させ、マクラーレン勢との差をさらに縮めることができるのかが、最大の注目点であった。
そのフェルスタッペンのマシンには、アップデート版のフロアが投入。一方でチームメイトの角田裕毅には、この新型フロアが投入されなかった。
気温は26℃、路面温度48℃、そして雨の確率は0%というコンディション下で予選の開始時刻を迎えた。
■Q1:全車が1秒差以内の大混戦! ハジャー首位通過
メキシコシティGPの舞台であるエルマノス・ロドリゲス・サーキットは、1周の距離が4.304km、最終セクションは低速コーナーが続くため、トラフィックに捕まらないかどうかが鍵だ。特に20台が走るQ1は、コースインするタイミングが大いに重要とされた。
そんな中、セッション開始と同時に下位チームを中心にコースイン。各車ともソフトタイヤを選択したが、アストンマーティン勢の2台はフリー走行で手持ちのソフトタイヤを全て(Q3専用除く)皮剥きしたため、その皮剥き済みのタイヤで予選に挑んだ。
全車が最初の計測を終えた段階で首位につけたのはマクラーレンのランド・ノリスで1分17秒147。ジョージ・ラッセル(メルセデス)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)と続いた。
オリバー・ベアマン(ハース)は、他のマシンよりも早く2セット目のタイヤを投入して一時首位に立ったが、最初にコースインしたタイヤで2度目のアタックを行なったノリスが1分16秒899でこれを上回り、同じように2アタック目のルクレールもこれに続いた。1回目のアタックが振るわなかったオスカー・ピアストリ(マクラーレン)も、2回目のアタックで4番手に入った。
レッドブル勢は1アタックのみでピットに戻り、残り5分というところでフェルスタッペンと角田が再びコースイン。フェルスタッペンは1アタック目に使った中古タイヤだったのに対し、角田はここで2セット目のタイヤを投入した。
そんな中速さを見せたのはレーシングブルズ勢で、アイザック・ハジャーが首位、リアム・ローソンも3番手につけた。レッドブル勢はこれに届かず、フェルスタッペン5番手、角田は9番手で他車のアタックを待った。角田はセクター3で伸び悩んだ格好だ。
結局ハジャーが首位でQ1突破。2番手にルイス・ハミルトン(フェラーリ)、3番手にラッセルという順だった。角田は数台のマシンに先行されたが、13番手で辛くもQ1突破。メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、ギリギリ15番手でなんとか踏みとどまった。
ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)、アルピーヌの2台、ランス・ストロール(アストンマーティン)がここで脱落となった。首位ハジャーから再開フランコ・コラピント(アルピーヌ)までが1秒差以内という僅差だった。
■Q2:角田セクター1うまくいかず、11番手で脱落
続いて行なわれたQ2。Q1で好調だったレーシングブルズ勢がまずはアタック。しかし後続のマシンが続々と上回っていった。
結局最初のアタックを終えた段階で最速だったのはノリスで、1分16秒252。ルクレール、カルロス・サインツJr.(ウイリアムズ)が続いた。フェルスタッペン4番手、角田は6番手。ラッセルやピアストリは、中古タイヤでのアタックだったこともあって、まずは下位に鳴りを潜めた。
2回目のアタックではハミルトンが速さを見せ2番手につけたが、ノリスには届かず。以下ラッセル、フェルスタッペンと続いた。
角田はセクター1がうまくいかなかったか、11番手でQ2脱落。10番手のハジャーとの差は0.012秒だった。しかもこの角田でも、首位ノリスから僅か0.564秒差である。
この角田の他、エステバン・オコン(ハース)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、ローソンがQ2脱落となった。
■Q3:ノリスが驚異的な速さ。フェラーリ勢が追う
ポールポジションを決めるQ3では、フェルスタッペンが先頭でコースイン。1分16秒455という好タイムを叩き出す。しかしノリスはものすごい速さであり、フェルスタッペンに0.2秒の差をつけてトップタイムを更新する。
しかし覚醒したような速さを見せたのがフェラーリ勢。まずはハミルトンがノリスとフェルスタッペンの間に割って入ると、ルクレールはただひとり1分16秒を切る1分15秒991というタイムを記録し、圧倒的首位に立った。
残り3分半というタイミングで、各車が続々とコースイン。1回目で下位に沈んだピアストリは前方でのアタック、1回目のタイムがよかったフェラーリ勢は後方でのアタックとなった。その後ろ最後尾では、メルセデス勢の2台がコースコンディションの最も良いところを活かそうと狙った。
そんな中驚異的なアタックを見せたのはノリス。1分15秒586という圧倒的なタイムを記録し、これでポールポジションをもぎ取った。
ルクレールは1回目のアタックより速いペースで走ったものの、ノリスには0.262秒届かなかった。ただそれでもルクレールは2番手、ハミルトンも3番手となり、フェラーリ勢が第2勢力という格好である。
最後の最後でアタックしたラッセルが4番手。逆転チャンピオン獲得に望みをつなぎたいフェルスタッペンは5番手だった。
ランキング首位のピアストリは、なんと8番手に沈んでしまった。7番手となったサインツJr.が前戦で接触したことによるペナルティで5グリッド降格となるため、ピアストリは7番グリッドからのスタートとなるが、それでも以前のような勢いが感じられないのが心配される。また角田も、サインツJr.のグリッド降格により、10番グリッドからのスタートすることになる。

