レッドブルの角田裕毅は、F1メキシコシティGPの予選Q2で、チームメイトのマックス・フェルスタッペンと0.2秒差のタイムを記録した。しかしそれでも11番手でQ2敗退。進歩を確認できたものの、結果に繋がらなかったことを悔しがった。
角田はQ1を13番手で突破すると、Q2では11番手。フェルスタッペンには今季ここまで、予選では大きな差をつけられることが多かったが、今回は0.2秒差まで迫った。その点については評価できるものの、今回はレッドブルがチームとして苦戦したこともあり、Q3進出は果たせなかった。
「今回は予選を通してマックスにかなり近い差をキープできました」
角田は予選後にそう語った。
「Q2ではマックスとコンマ2秒の差だったので、通常であればQ3に進出できていたと思います。ただ、チームとしてペースの面で苦戦してしまったと思います。それだけです」
苦戦の理由について、角田は次のように説明した。
「僕とマックスは、同じ問題に苦しんでいたと思います。彼もグリップの面で苦労していたみたいです。僕も同じで、特にメカニカルグリップに苦労していました。こういう状況だと、ウォームアップもとても敏感になってしまいます」
「Q2は少なくとも悪いラップではありませんでした。でも……今回は少し苦戦してしまったと思います」
なお今回フェルスタッペンのマシンには、アップデート版のフロアが取り付けられているが、自分のマシンにはそれが付いていないと角田は説明した。
「マックスとは異なるパッケージです。彼は新しいフロアを使っています」
「彼は新しいフロアを手にしています。サイドポンツーンも新しいモノだと思います」
「フロアの効果は、実際に使ってみないと分かりません。でも今のところは、新しいフロアの方が良いみたいですね」
レッドブルは、まもなく来季のドライバーラインアップを決定する予定であるとされている。しかし、当初はメキシコシティGP明けにこの決断が下されると言われていたが、結局のところはもう少し時間をかけ、じっくりとライナップを選定していくつもりであるようだ。金曜日の段階で、レッドブルのローレン・メキーズ代表はそう明言している。
この発言について尋ねられた角田は、次のように語った。
「それが良いことなのかそうではないのか、正直僕には分かりません。とにかく僕は、パフォーマンスを発揮し続けていくだけです」
「サインツJr.は5グリッド降格だと思います。それでおそらく10番グリッドからスタートできると追うので、それを活かしたいと思います」
なおメキーズ代表は今回チームとして苦戦している理由について「マシンをスイートスポットにうまく持ち込めなかった」と説明している。

