MotoGP第20戦マレーシアGPの予選で新しく定められた転倒後の復帰ルールに違反したとして、ペドロ・アコスタ(KTM)は2000ユーロ(約35万円)の罰金処分を受けた。
アコスタは予選Q2の残り2分45秒という時、ターン1でクラッシュ。コースに復帰し、最終的に5番グリッドを獲得した。
しかしアコスタのこの時の動きはルールに違反するものだった。ちょうどマレーシアGPから、MotoGPはプラクティスと予選の”ラスト3分”を切ってから転倒した際、復帰することを禁止する新ルールを適応していたからだ。
そのためアコスタは審議対象となったが、サイモン・クラファー率いるスチュワードパネルは、競技ペナルティではなく、2000ユーロの罰金で済ませることを決めた。
アコスタはこのペナルティを受け入れているものの、転倒直後の混乱した瞬間に残り時間についてライダーが考えることの難しさを指摘した。
「土曜日を締めくくるにベストな形ではなかったね」と、ペナルティについてアコスタは語った。
「でも彼(サイモン・クラファー)の立場は理解しているし、彼らも僕の状況について大体理解してくれている」
「僕も『ライダーがクラッシュして、最後にすべきことはダッシュボードで残り時間が3分なのか3分20秒なのかをチェックすることだ』と言ったからね」
「それにバイクを引っ張り出してくれようとしているのはマーシャルの人達で、基本ライダーじゃない。復帰できるというのがまず、とても幸運なことなんだ」
「だからこの件はOKだ。スチュワードも僕の立場は理解してくれているし、僕も相手の立場は分かっている。銀行口座にとっては良い事じゃないけど、起きたことはしょうがない。それにもっと悪いことになる可能性もあったんだ」
アコスタは予選での転倒を含め、今週末は既に3度クラッシュしている。しかしスプリントでは転ばずに走りきりドゥカティ勢に次ぐ4番手フィニッシュ。3番手だったフェルミン・アルデゲル(グレシーニ)へのペナルティもあり、繰り上がりで3位となった。
スプリントレースでは前半は2番手を走るアレックス・マルケス(グレシーニ)と僅差で走行していたアコスタだが、KTM勢を苦しめているタイヤデグラデーションの問題に悩まされてポジションを落としていた。
「あんなにも酷い状態だったのに、そこまでポジションを落とさずにフィニッシュできたのは素晴らしいと言うべきだろう」
アコスタはそう語る。
「アレックスと一緒に、5~6周目まではペースを維持できていた。そんなに差も開いていなかったけど、後半の4~5周で0.7秒、0.8秒、1秒とタイムを失い始めた。劇的な変化だった」
「でも自分の力ではどうしようもないことがあるのは理解しないといけない。僕は自分でできることは全て手を尽くした」
「予選では5番手だったし、初日のプラクティスでQ2に進むのも誰も期待していない状況だった。でも今日、僕はトップ4フィニッシュだったんだ」

