MotoGPマレーシアGPのMoto3クラスでは、サイティングラップでホセ・アントニオ・ルエダ(Red Bull KTM Ajo)とノア・デットウィラー(CIP Green Power)のふたりがクラッシュ。容態が心配されたが、チームから彼らの状態が発表された。
事故はサイティングラップの最中、メカニカルトラブルで減速していたと思わしきデットウィラーにルエダが勢いよく衝突する形で起きた。このクラッシュを受け、Moto3は赤旗中断となり大きくディレイすることになったが、それ以上にライダーふたりの容態が心配された。
当初レースディレクションはライダーふたりについて「意識ははっきりしている」とだけ伝えていた。その後彼らは病院にヘリコプターで救急搬送されていった。
ライダーの状態についての続報はしばらく出なかったが、MotoGPはイベント全体の終了後にルエダに関しては「意識はハッキリしているものの、手に骨折の疑いがあり、複数の打撲を負っている」と伝えた。
さらにその後、ルエダの所属するRed Bull KTM Ajoが声明を発表。ルエダの容態は良好であるものの、骨折や重い脳震盪を起こしていたと明かした。
「Moto3のサイティングラップ中にターン3の出口でホセ・アントニオ・ルエダとノア・デットウィラーが衝突し、ルエダは手に骨折を負った。彼は現在病院で意識ははっきりしている」
「ルエダは胴体や頭部に深刻な怪我は負っていないものの、衝突したことで重い脳震盪を起こしてしまった。現在は経過観察中で、手や腕のさらなる検査を受ける予定だ」
またデットウィラーについてはルエダ以上に深刻な容態にあるのではないかと、当初からかなり心配されていた。CIP Green Powerはしばらく後に声明を発表し、デットウィラーが複数回の手術を受ける必要があると説明した。
「ノアはクアラルンプールの病院へ搬送されており、複数回の手術を受ける必要がある」
「彼は適切な医療を受けているが、我々は彼のプライバシーの尊重をお願いしたい。現時点ではこれ以上の詳細を伝える予定はない。ノアは真のファイターであり、CIP Green Powerチーム全員が彼と共にある。新たな情報は可能な限り早く知らせるつもりだ」

