
「仮面の忍者 赤影 第四部 魔風篇」DVD(東映)
【画像】「えっ、もう20年以上か…」これが「赤影」俳優たちのその後の姿です(5枚)
旧作『赤影』は伝説の特撮番組
「手裏剣 しゅしゅ しゅしゅしゅー」の主題歌「忍者マーチ」で大人気だったのが、特撮時代劇『仮面の忍者 赤影』(フジテレビ系)です。1967年4月に放送が始まり、当初は半年の放送予定が高視聴率だったことから、1年間にわたってオンエアが続きました。再放送で観た人も多いのではないでしょうか。
カラーテレビを製造・販売していた三洋電機が番組スポンサーだったことから、赤影・白影・青影とカラフルなキャラクター設定となりました。青影は横山光輝氏の原作マンガ『飛騨の赤影』にはなかったキャラクターです。
時代劇の常識を身軽に飛び越えたド派手な仮面の忍者の活躍は、ファンの脳裏に鮮明に刻まれています。その後も、ジャパンアクションクラブの黒崎輝さん主演の月曜ドラマランド版(フジテレビ系、1985年)、安藤政信さん主演の劇場版『RED SHADOW 赤影』(2001年)などが製作されていますが、第1作ほどのインパクトは残せていません。
2025年10月26日(日)の深夜12時10分から、三池崇史総監督、佐藤大樹さん(EXILE/FANTASTICS)主演の実写ドラマ『仮面の忍者 赤影』(テレビ朝日系)が始まります。さて、令和の赤影は視聴者に受け入れられるでしょうか。今回は、大人気だった第1作の赤影たちのその後を追ってみました。
名バイプレイヤーだった「白影」
主人公の赤影がピンチになると、大凧に乗って空から駆けつけるのが、ベテラン忍者の白影です。「白影のテーマ」はスペクタクル感にあふれ、主題歌と同じくらい人気のある曲でした。
白影を演じたのは、『隠密剣士』(TBS系)で注目を集めた牧冬吉さん。髪に白メッシュが入った、優しいおじいちゃん忍者というイメージでした。気になって調べたところ、『赤影』放送時はまだ37歳でした。牧さんの落ち着いた、柔和な笑顔が昭和の『赤影』に独特な温かみを与えていたように思います。
牧さんはその後も『河童の三平 妖怪大作戦』『柔道一直線』『変身忍者 嵐』などの東映制作ドラマに数多く出演し、名バイプレイヤーとして活躍しました。
晩年は京都の先斗町で夫人とクラブを営みながら、時代劇への出演を続けました。白影と同様に温厚な人柄で多くのキャスト・スタッフに慕われ、1998年に68歳で亡くなっています。

赤影、青影、白影の姿がそろって描かれる、「仮面の忍者 赤影 THE MOVIE」DVD(東映)
