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大の里「スピリチュアル信仰に周囲はヤキモキ」/大相撲九月場所モロ出し座談会(2)

大の里「スピリチュアル信仰に周囲はヤキモキ」/大相撲九月場所モロ出し座談会(2)

B 先場所が残念な結果になったのはもう1人の横綱も同じです。

A 大の里(25)は昭和以降の新横綱で最多の金星4個を配給してしまった。かねてから指摘されている「引きグセ」が災いしたと言われています。

E とりわけ、先場所は途中から豊昇龍が休場したことで1人横綱になった。「結びの一番」の取組には100万円単位の懸賞金がかかっていただけに、挑戦者の平幕力士たちがこぞって潰しにきた。実力以上に、メンタル勝負に屈してしまった印象です。宿命とはいえ、今場所も“横綱相撲”はムリみたい。

A 「神の依代」とも言われる横綱だが、今場所はみずから神に祈るしかない。

D 大の里の趣味は「神社・仏閣巡り」。大関時代のトークショーでも好きな御利益スポットを聞かれて、本気で長考した末に「伊勢神宮」と答えていました。

C 参拝作法を完全に丸暗記しているんだよな。若い衆にも「内宮と外宮があって、内宮では感謝や報告しかしちゃいけない」という類いのうんちくを語っていると聞いた。

D これには両親の信仰心も影響しているのでしょう。場所ごとに、石川県と富山県の境にある「俱利迦羅不動寺」にお参りに行くのが恒例行事で、大の里が「所要13場所」という最短記録で横綱に昇進できたのも、その霊験あらたかなお寺のおかげとも。

C もちろん、信教の自由があるとはいえ、協会内には大の里のスピリチュアル傾倒にヤキモキする声がチラホラ出ている。

B もしかして、元横綱の貴乃花(53)のトラウマですか?

C ご名察! かつて新興宗教団体「龍神総宮社」に肩入れしていたのが報じられていた。親方衆の中でも特定の宗教団体に傾倒すること自体は珍しくないけど、あまりにも露骨だとね‥‥。創設者や祭主の名前を弟子の四股名にしていたのはやりすぎだった。

A 貴乃花といえば、後援会に代わる「サポーター制度」を設立したり、力士の年俸制を提唱したりと改革者の側面も強かった。そんな“ガチンコ遺伝子”を受け継いだ新米親方がいるんだって?

D 6月に部屋を継承した伊勢ヶ濱親方(33)=元横綱照ノ富士=ですね。部屋の後援会システムを一新して、力士個人を応援できる仕組みを導入しました。

B 力士だけじゃなく行司や床山のような裏方までが対象です。年会費の一部がそれぞれに還元されるとか。

C 伊勢ヶ濱部屋には、旧宮城野部屋から合流してきた力士が一部在籍している。しかし、旧宮城野部屋の後援会の中には伊勢ヶ濱部屋を応援したくない人も一定数いた。ならばと、個人を応援する仕組みにしたわけだ。

E 元横綱の白鵬に気を遣っているんだろう。あと、伊勢ヶ濱親方自身が間垣部屋から移籍した“外様”。それだけに、移籍組への同情心もあると聞く。「みんなが平等に扱われるべき」と尽力しているようだよ。

A 一方で、九州場所デビュー予定のモンゴル人・オチルサイハン(23)には厳しい言葉をかけているらしいぞ。

C ある日の稽古で「寄り切り」をテーマにしていたのに、オチルが思わず相手を投げてしまったことがあった。すると伊勢ヶ濱親方は「ナニやってんだ。コロスぞ!」と大激怒した。

D ピリついた稽古場で自力をつけたのでしょう。すでに番付上位の伯桜鵬や熱海富士(23)にも勝ってしまうほどの実力者。今から前相撲でブチ当たる力士が気の毒でなりません。

配信元: アサ芸プラス

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