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『ばけばけ』ついに本格登場のヘブンは「英語教師」として松江に 「あれ、新聞記者じゃなかったっけ」←何があったのか

『ばけばけ』ついに本格登場のヘブンは「英語教師」として松江に 「あれ、新聞記者じゃなかったっけ」←何があったのか


『連続テレビ小説 ばけばけ Part1 NHKドラマ・ガイド』(NHK出版)

【画像】あれ、ヘブン役のトミー・バストゥさんは185cmだけど コチラが実際のラフカディオ・ハーンさんと小泉セツさんが並んだときの意外な姿です

公式サイトでは「縁」と説明されてるが

 2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』は『知られぬ日本の面影』『怪談』などの名作文学を残した小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)さんと、彼を支え、さまざまな怪談を語った妻の小泉セツさんがモデルの物語です。

 第5週目では「松野トキ(演:高石あかり)」と「銀二郎(演:寛一郎)」が別れてから4年後の1890年、ついに松江にトキの未来の夫「レフカダ・ヘブン(演:トミー・バストウ)」がやってきます。ここからふたりがどう夫婦になっていくのか、要注目です。

 そのヘブンは、松江に英語教師としてやってきます。しかし、10話で描かれた通り、1886年時点で彼はアメリカのニューオーリンズで新聞記者をしていました。公式サイトではヘブンに関して「新聞記者として取材のために来日したが、縁あって松江で英語を教えることになる」と説明されています。いったい、彼にどのような出来事があったのでしょうか。

※ここから先の記事では『ばけばけ』のネタバレにつながる情報に触れています。

 ヘブンのモデル、ラフカディオ・ハーンさんは1850年にギリシャのレフカダ島に生まれました。ハーンさんが4歳のとき、母のローザさんが父のチャールズさんのもとを去り、彼は大叔母のサラ・ブレナンさんの家に預けられます。厳格なカトリックだった大叔母のもとで育ったハーンさんは、キリスト教が嫌いになり、代わりに世界各国の神話や伝承、民間信仰などに興味を持つようになりました。

 その後、ハーンさんは1869年に渡米し、1874年から新聞記者として働き始めます。そして、ハーンさんは交友のあった日本研究家のバジル・ホール・チェンバレンが訳した『古事記』の英訳版を読んだことや、住んでいたニューオーリーンズで開かれた1884年の万国博覧会で日本文化に興味を持ったことなどで、訪日を決意しました。

 ハーンさんは最初、ハーパー社という雑誌社の特派員として、1890年4月に横浜に到着します。しかし、ハーパー社からは雑誌への原稿掲載の約束はあったものの、正式な契約や前払い金はありませんでした。さらに、ともに来日したウエルドンさんという挿絵画家の方が自分よりも報酬が多いことを知り、ハーンさんは激怒してハーパー社に絶縁状を送りつけます。

 幼い頃から苦労して育ったハーンさんは、噓をつかれることを極端に嫌っており、一度思い込むと行動せずにはいられない性格でもあったそうです。

 その後、ハーンさんは当時、東京帝国大学で教師をしていたチェンバレンさんや、前述の万博で知り合った文部官僚の服部一三さんの尽力によって、島根県尋常中学校(現:島根県立松江北高等学校)の英語教師の職を手にし、1890年8月に松江に到着します。

 ハーパー社のハーンさんへの扱いは杜撰なものではありましたが、結果的にそれが彼を憧れの『古事記』の舞台である神話の国、島根県へ向かわせることとなりました。ヘブンがハーンさんと同じ経緯をたどっているかは不明ですが、これもある種の「縁」といえるでしょう。

※高石あかりさんの「高」は「はしごだか」が正式表記。

参考書籍:小泉セツ 八雲と「怪談」を作り上げたばけばけの物語』(三才ブックス)、『小泉八雲 漂泊の作家ラフカディオ・ハーンの生涯』(著:工藤美代子/毎日新聞出版)、『セツと八雲』(著:小泉凡/朝日新聞出版)

配信元: マグミクス

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