マクラーレンのランド・ノリスは、ポールポジションからスタートしたF1メキシコシティGP決勝で圧倒的な勝利を収めた。
ノリスはスタート直後の混乱を切り抜けると、2番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)以下を突き放し、最初のピットストップまでに大量リードを築くと、その後も全く危なげなくレースを進め、最終的に2位ルクレールに30秒以上の差をつける圧勝を果たした。
チームメイトのオスカー・ピアストリが5位に終わったため、ノリスはレース前にあったピアストリとの14ポイント差を逆転。実に第2戦中国GP以来となるポイントリーダーに復帰した。
「ああ、素晴らしい週末だった。みんなよくやった。信じられない結果、素晴らしいマシンだ」とノリスはクールダウンラップ中に、レースエンジニアのウィル・ジョセフに無線で語った。
「ハードワークに感謝する。これからも頑張ってくれ。僕たちもこの調子でいこう」
力強いパフォーマンスにもかかわらず、ノリスはレース後のインタビューで観客からブーイングを浴びた。しかしノリスはそれを気にしなかった。
「僕にとってはかなり順調なレースだった。まさにそれが僕が求めていたことだ。スタートも良く、スタートダッシュも良く、最初のラップも良かったし、そこからはうまくいっていた」
「周りの選手たちよりもずっと良いスタートが切れた。メキシコでの初勝利だし、本当に素晴らしい勝利だ」
「今は1戦1戦頑張っている。満足しているし、自分自身に集中している。こういうこと(ブーイング)は全部無視して、自分の殻に閉じこもっている。今のところはうまくいっているから、満足している」
スカイスポーツF1アナリストで元F1ドライバーのカルン・チャンドックは、ノリスにはブーイングではなく「素晴らしい仕事」をしたとして称賛の声が浴びせられるべきだと主張した。
「ブーイングは大嫌いだ。いつ起こっても大嫌いだ。特定のレースでマックス(フェルスタッペン)がブーイングされた時などは……本当に間違っている。ランドは素晴らしい仕事をした。称賛に値する」

