9月19日、東京世界陸上7日目の男子200メートル決勝で、ノア・ライルズ(米国)が19秒52の好記録で優勝し、ウサイン・ボルト以来となる同種目4連覇という偉業を成し遂げた。しかし、この栄光の裏には、挫折から立ち直るまでの深い心の葛藤があったようだ。
今回の東京開催という舞台は、ライルズにとって特別な意味を持っていた。4年前の東京五輪での挫折が蘇り、それを乗り越える必要があったからだ。ライルズは、「今大会に臨むにあたって、少しPTSDのようなものを感じていました。ご存知の通り、オリンピックに出場して、2度計画通りにいかなかった経験がありますから」と告白。セラピストとは「その記憶を頭から消し去らなければならない」と何度も話し合ったという。
東京五輪では200メートルで19秒74を記録しながらも3位に終わり、さらに4×100メートルリレーでは予選でチームメイトのバトンミスにより決勝進出を逃すという屈辱を味わった。この経験がライルズの心に深い傷を残していたのだ。また、昨年のパリ五輪でも100メートルとの二冠を狙った200メートルで3着に終わっている。
そうした挫折を経て迎えた今大会。男子200メートルの決勝レースでは、ジャマイカの新鋭ブライアン・レベル、世界ランク3位ケネス・ベドナレクとの競り合いをラスト直線でかわし、貫録の走りで4連覇の偉業を達成した。見事に過去のトラウマを乗り越えて栄冠をつかんだ。
構成●THE DIGEST編集部
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