F1メキシコシティGPで2位となったシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、バーチャルセーフティカー(VSC)のおかげで、2位を守り切ることができたと語った。
「今週末の結果に非常に満足している」とレース後にルクレールは喜んだ。
「オースティンは好調だったが、再び表彰台に立てるとは大きな驚きだ。この素晴らしい表彰台に再び立てたことを心から喜んでいる」
スタート直後の激しい攻防を耐え抜き、2番手のポジションを守ったルクレールだったが、レース中盤以降、ミディアムタイヤからソフトタイヤに履き替えたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が猛然と追い上げた。
残り2周で完全にフェルスタッペンに追いつかれたルクレールだったが、ウイリアムズのカルロス・サインツJr.がスタジアムセクション内でマシンを停めたことで出されたVSCが、ルクレールにとって大きな追い風となった。このVSCがフェルスタッペンに残されたファイナルラップでのオーバーテイクチャンスを奪い去ったのだ。
「終盤のVSCにはかなり助かった! タイヤが完全に消耗していたんだ。マックスがソフトタイヤで追い上げてくるのが見えていた」とルクレールは語った。
「厳しい状況だったが、VSCが終盤で救ってくれた」
VSCのままレースを終えることになるかと思われたが、エキサイティングなレースを楽しんでいたファンにとっては幸いにも、VSCはファイナルラップの途中で解除された。ただ、フェルスタッペンがルクレールを攻撃するチャンスは残っていなかった。
VSCによってルクレールへの攻撃が阻まれたことについて、フェルスタッペンは「勝つときもあれば、負けるときもある。セーフティカーが有利に働くときもあれば、不利に働くこともある」と語った。
ルクレールはチームに18ポイントをもたらしたが、3番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトンはレース序盤に10秒のペナルティを科せられ、8位フィニッシュ。コンストラクターズランキング2位争いから大きく抜け出すことはできなかった。

