プロ野球クライマックス・シリーズ(CS)の議論は、どこが落としどころになるのか。毎年のように、2位以下の球団の「CS参戦資格」が問われているが、野球解説者の高木豊氏はこれに新たな提言を示している。
「藤川(球児)監督のインタビューで印象に残ってるのは『我々がナンバーワンです。セ・リーグを制覇しました。でも次からは別のステージだと考えてます』って。その考え方が正しくなってくるとさ、何が日本一なのかっていうさ…」
これはYouTubeチャンネル「高木豊 Takagi Yutaka」の1月21日の動画で語られたものだが、今シーズンから「CSルール」がまた変更される見通しとなっている。
日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝が都内で行われ、勝率5割未満の出場チームは、対戦相手にファーストステージから「1勝」(2勝で勝ち上がり制から3勝制に)、2位に大差をつけた優勝チームにはファイナルステージで「2勝」(4勝制から4勝制に)を与えるといった案が出ている。
昨シーズン2位のDeNAに13ゲームもの大差をつけてセ界を制し、CSに臨んだ阪神・藤川球児監督の言葉を引用した高木氏は、さらに踏み込んで言う。
「じゃあ、最初からカップ戦で日本一を狙うような大会を別に作ればいいんじゃないかと思うね」
昨シーズンを例にとれば、セ・リーグ優勝の阪神とパ・リーグ制覇のソフトバンクが日本一を争い、それとは異なるカップ戦を推奨するというものだ。
「おそらく、コトの初めっていうのは収益の問題だったと思うんだよ。オールスターが3試合から2試合に削られ、そうなってくると何かで(収益を)捻出していかないといけない。そうしないとWBCの時に選手をエコノミーで行かせる、みたいな(ことになる)。それじゃあ、困るしさ。それでクライマックシリーズができたと思うんだけど、カップ戦をやったらもっと盛り上がると思う」
アドバンテージの数うんぬんよりも、シーズン終了後、速やかに開始すべきとの意見もあり、問題山積のCS。ルール改正後のCSは、野球ファンを大いに納得させるものになるだろうか。
(所ひで/ユーチューブライター)

