ケンタッキーをダイエット中も食べたい!食べ方やメニューを管理栄養士が解説

ジューシーかつスパイシーで癖になるフライドチキンといえば、ケンタッキー!揚げ物だし脂ギッシュだし、ダイエット中はタブーな印象がありますよね。

実は、食べ方さえ注意すれば、ダイエット中もケンタッキーを食べられます。なぜケンタッキーが太るのかを理解すれば、ダイエット中の食べ方は難しい物ではありません♪

この記事では、ケンタッキーがダイエットに不向きとされる理由とおすすめの食べ方を紹介します。

「毎日食べたら?」「中年でも食べていいの?」など、気になる注意点も解説していくので、ケンタッキーを食べたいダイエッターは、ぜひ参考にしてください。

ケンタッキーが「ダイエットの敵」な理由

ケンタッキーがダイエットの敵と言われるのには、ちゃんと理由があります。

大きくは3つです。

  1. 高脂質・高カロリーだから
  2. 美味しくて止まらなくなるから
  3. 塩分が多くて浮腫みやすいから

それぞれ詳しくお伝えしますね。

1.高脂質・高カロリーだから

ケンタッキーは脂質が多く、カロリーも高いです。たくさん食べると簡単にカロリーオーバーになるため、ダイエット中は避ける方が増えます。

どのくらい多いのか、ケンタッキーの公式サイトから引用した商品のカロリーをチェックしてみましょう。

エネルギー(kcal) 脂質(g)
オリジナルチキン 1個 237 14.7
骨なしケンタッキー 1個 204 10.8
カーネルクリスピー 1個 119 6.6
チキンフィレサンド 1個 415 21.8
ペッパーマヨツイスター 1個 360 19.9
フライドポテトS 1個 195 7.8
ビスケット 1個 200 11.7
成人男性の摂取する1日の量(参考:30代ダイエット中) 2000 45~67g
成人女性の摂取する1日の量(参考:30代ダイエット中) 1400 30~47g

ケンタッキーの大人気メニューであるオリジナルチキンとペッパーマヨツイスターを1個ずつ食べれば、合計597kcal・脂質34.6gです。ダイエット中の女性であれば、1日にとる脂質の大半を占めることになります。

カロリーを過剰にとってしまうだけでなく、脂質の摂り過ぎは血液の流れを妨げる可能性も。血液の流れが悪いと代謝も落ちて痩せにくくなるので、やはりダイエット中のケンタッキーは控えた方が良いと考えられます。

2.美味しくて止まらなくなるから

ケンタッキーのジューシーでスパイシーなフライドチキン、一度食べだすとお腹が一杯でも食べたくなりますよね。結果必要以上に食べてしまい、カロリー・脂質の摂り過ぎになるのです。

意志が強ければ適量で止められるかもしれませんが、なかなか難しいですよね。ケンタッキーが大好きな人ほど、ダイエット中は我慢している傾向があります。

我慢している気持ちが爆発しそうなら、食べない方が無難でしょう。

3.塩分が多くて浮腫みやすいから

ケンタッキーの商品は塩分も多いです。塩分の多い物をたくさん食べると体に水分が蓄えられ、ぷくぷくと浮腫みがちになります。

どのくらい塩分が含まれているのか確認してみましょう。

塩分量(g)
オリジナルチキン 1個 1.7
骨なしケンタッキー 1個 1.9
カーネルクリスピー 1個 0.6
チキンフィレサンド 1個 2.7
ペッパーマヨツイスター 1個 2.1
フライドポテトS 1個 1.2
ビスケット 1個 0.9
成人男性の摂取する1日の量(参考:30代ダイエット中) 7.5
成人女性の摂取する1日の量(参考:30代ダイエット中) 6.5

参照:ケンタッキーの公式サイト

こちらもオリジナルチキンとペッパーマヨツイスターを1個ずつ食べれば、合計3.8gとなります。1日の半分以上の塩分をとってしまうため、他の食事では減塩を強く意識しなければいけません。

塩分の多い食事は食欲の増進にもつながり、ダイエットとは相性が悪いです。

ダイエットの敵と言われる理由は以上です。これらを対策すれば、ダイエット中もケンタッキーを楽しめます。

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ケンタッキーをダイエット中も楽しむ6つの方法

ケンタッキーをダイエット中も楽しむためには、次の6つを意識してみましょう。

  1. カロリーはしっかり把握
  2. セット・ボックス系は15時まで
  3. 脂肪の燃焼を助けるお茶を活用
  4. 運動でエネルギーを消費
  5. 野菜と一緒に食べる
  6. 週に一度の楽しみにする

くわしい内容を紹介します。

1.カロリーはしっかり把握

食べたメニューのカロリーは把握しましょう

「お腹いっぱいだけど、何食べたっけ?」「フライドチキン2つだけだし大したことないよね」など、なんとなく食べている間は痩せることはまずありません。

各メニューを細かく把握する必要はないので、以下を目安にだいたいのカロリー量を出します。

  • フライドチキン系:250kcal前後
  • バーガー系:500~600kcal
  • ツイスター系:250kcal前後
  • サイド:200~400kcal

参照:ケンタッキー公式サイト

男性なら600kcal・女性なら450kcalほどに抑えられると、ダイエット中も響きにくいです。超えてしまったときは、その後の食事で調整できるよう工夫しましょう。

2.セット・ボックス系は15時まで

セット・ボックス系のメニューは、15時過ぎてから食べるのは控えましょう。夕方以降はエネルギー代謝量が落ちるため、高カロリーな食事をとると体脂肪に変わりやすくなるからです。

できればランチの時間帯に食べるのがおすすめ。昼以降にしっかり活動できる日だとより良いですね。

例えばチキンフィレサンドのセットなら約700kcalなので、男性なら100kcal・女性なら250kcalほどオーバーしたことになります。夕食で調整するか、30~40分のウォーキングで消費していきましょう。

3.脂肪の燃焼を助けるお茶を活用

脂肪の燃焼を助けるお茶を一緒に飲むのもおすすめです。ケンタッキーのカロリーの原因を対策すれば、気持ちですが、罪悪感を減らすことができます。

例えば以下の商品があります。

  • コカ・コーラ からだすこやか茶W
  • コカ・コーラ 綾鷹特選茶
  • 伊藤園 カテキン緑茶
  • ヤクルト 蕃爽麗茶

コカ・コーラは脂肪の吸収を抑え、伊藤園は脂肪・糖の吸収を抑えます。ヤクルトは血糖値の上昇を緩やかにする成分がとれるお茶です。

ケンタッキーを食べる前から食事中に飲んで、代謝をサポートしましょう。

4.運動でエネルギーを消費

ケンタッキーを食べた分のエネルギーを消費してしまうのもおすすめ!ダイエット中に一番罪悪感なく食べられる方法です。

とはいえ、運動でエネルギーを消費するのは簡単ではありません。

取り組みやすい有酸素運動のエネルギー消費量を確認してみましょう。

  • ウォーキング:約1時間
  • ジョギング:約30分
  • 水泳:約30分
  • 縄跳び:約20分
  • サイクリング:約40分

※ケンタッキーのオリジナルチキン1個のエネルギー(237kcal)を消費するための時間(体重60kgの方)

ケンタッキーで食べたエネルギーをすべて消費するなんて気負わず、食べ過ぎた分を運動で解消するくらいで考えればOKです。

5.野菜と一緒に食べる

ケンタッキーで摂れる栄養素は、糖質・脂質・たんぱく質・一部のビタミン・ミネラルです。野菜や海藻に多く含まれる「食物繊維」「βカロテン」「多くのミネラル」が不足しているので、野菜も一緒に食べると栄養バランスが整います。

とくに食物繊維はケンタッキーに多い脂質の吸収を抑える働きがあります。ケンタッキーのコールスローサラダでも食物繊維がとれますが、マヨネーズたっぷりでカロリーも多いです。

自宅で食べる場合など、可能であれば別でサラダを用意することをおすすめします。

6.週に一度の楽しみにする

そもそもですが、ケンタッキーを週1のお楽しみ程度の頻度にすれば、いろいろ気にせず好きなものを食べられます!なぜなら、たった1日食べ過ぎた程度で体脂肪は増えないからです。

体脂肪を1kg増やすためには、余分なエネルギーを7,200kcalも貯めなければいけません。ケンタッキーを大量に食べたところで、体脂肪はせいぜい0.1kgくらい増えるだけ。

1週間のうち6日間ダイエット用の食事を食べて、1日だけケンタッキーを思いっきり食べることで発散する…なんて食べ方もおすすめです。