2020年12月20日発売の本誌特集は。北は北海道から、南は沖縄まで。日本各地には、真摯においしいものを作り、全国へ届けてくれる作り手がたくさん。地方からもお取り寄せを楽しんでいる食いしん坊32人に聞いた、とっておきの逸品を毎日1人ずつ紹介していきます。

 


「調味料は一切かけず、子持ちめかぶをそのままうどんに絡めるだけで十分おいしい」。牡蠣味噌はかまぼこにのせて。


獲れたてのむき身を瞬間冷凍。夏のほや 400g ¥1,134。無添加で程よく塩味がきいた、子持ちめかぶ 320g ¥702。生牡蠣の風味が感じられる、牡蠣味噌 90g ¥756。特製の塩麹に漬けた柔らかな身が特徴。真いわし塩麹漬け( 3 尾)¥659。

宮城県『山内鮮魚店』の海鮮

 

初めて取り寄せるときは、あらかじめ電話をかけるようにしています。どんな人たちが、どのように作っているのか、きちんと知っておきたくて。南三陸で70年以上続く『山内鮮魚店』は、おいしいほやを探していてたどり着きました。電話口からも獲れたての魚介を丁寧に扱っている現場感が伝わってきて、信頼できる作り手だなと。以来、子持ちめかぶなども注文していますが、遠方の知人からお便りが届くような喜びを感じます。

   

PROFILE

平松洋子
Yoko Hiramatsu

ひらまつ・ようこ/食文化、暮らしをテーマに執筆。近著に『パセリカレーの立ち話』(プレジデント社)。10年近く、毎月29日(肉の日)には北海道から短角牛を取り寄せている。

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photo : Yuka Uesawa