2024年はどうする? 絶対に利用したい口座のひとつに

NISA口座で購入することのできる投資商品はほぼすべて、「NISA口座でなくても」購入することができます。しかし運用で生じた利益が非課税になることを考えれば、NISA口座を使わない手はありません。

上限が大きいので自分には無関係だと思う人もいるでしょうが、上限は気にせず、毎月1万円程度の積立投資をしていけばいいのです。20~30年かけて元本として1800万円を入金する、くらいのイメージを持つといいでしょう。

基本的な利用方法としては「長期・積立・分散投資」という投資のベーシックな方法を使うといいでしょう。まず「長期」については短期的には株価が下がることがあっても長い目でみて儲かったときにしか売らない(むしろ値下がり時期は安く新規購入できるチャンス)と考えてみてください。現在のつみたてNISAが設定していた20年くらいを視野にいれておきたいところです。

毎月少額からの「積立」投資は無理なく少しずつ資産を増やしていく重要な方法です。自動的に引き落としをさせてお金を投資に積み上げていきましょう。

「分散」も大事です。成長投資枠では個別企業の株を買うこともできますが、つみたて枠では投資信託の定額購入が前提となっています。投資信託はたくさんの企業、たくさんの地域を対象として投資をすることができます。これを利用し、世界の経済全体の上昇をみなさんの収益に変えていくような投資をしてみたいところです。

2024年は、資産運用をするならシン・NISAを活用することが必須といってもいいでしょう。

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2023年はどうする? 未開設の人も口座を作って利用してみよう

もうひとつの問題は「今年」です。2024年からシン・NISAがスタートすることが分かっていて、現在のNISA制度は終了することが決まっているのに、あえてNISAをやる必要はあるのでしょうか。

答えは簡単です。「2023年も、できる限り現行のNISAを活用しよう」です。

2つの理由があります。1つは「2023年に投資をしたNISAの非課税投資分は、2024年以降のシン・NISAと別でカウントする」からです。別のNISA制度として管理されることになるので、2023年に積み立てた分、非課税枠が増えることになります。

そもそも、2023年にできる非課税の投資は現在のNISA制度しかありません。つみたてNISAなら2042年末まで、一般NISAなら2027年末まで、その投資を非課税で続けることができます。ぜひ利用したいところです。

2つめの理由は「投資デビューは早くしておいたほうがいい」からです。2024年になったら始めよう、のように考えるくらいなら、月5000円(あるいはそれ以下でもいい)からでもいいので積立投資デビューし、実経験をしておくことをオススメします。

どんなにたくさん書籍を読んだとしても、例え少額でも投資を実際にやってみる経験には代えられません。本格的に投資をするのは2024年から、としても今からやってみるほうがいいでしょう。

また、手続き(マイナンバーの書類提出などが初回に必要)がちょっと大変なので、面倒なことはさっさと済ませておくほうがいいと思います。

すでにNISA口座を開設済みという人は、今の積立投資等を継続してください。まだ未開設という人はぜひ今年のうちにNISAで投資デビューをしておきましょう。