田丸有子

(社)手紙文化振興協会認定・手紙の書き方コンサルタントの田丸有子さんは、子どもの頃から「手紙魔」と呼ばれるほどの手紙好き。コンサルタントとして手紙文化を広めるために活動している田丸さんに、手紙の書き方のコツや手紙に関するトピックなどを毎月紹介してもらいます。

手紙で気持ちを伝えよう!

ごきげんよう。ベランダに植えたスノードロップの花が咲き始めました。朝晩はまだ寒い日が多くとも、早春の息吹に胸を躍らせている今日この頃です。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

早春の花と言えば、まずは雪中花とも呼ばれる水仙、そして春告草の異名を持つ梅、太陽のかけらのような福寿草などが挙げられます。天ぷらにすると美味しい蕗の薹も早春の代表的な花ですね。

花の名前を季節の挨拶文につづると華やいだ趣のある手紙になります。花が咲いたという知らせを「花信」と言いますが、今年最初に私が書いた花信の花はスノードロップでした。一方、最初にいただいた花信は梅の花。

みなさんが今年受け取った最初の花信は何の花でしたか?

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手紙トピック

東京は目白にある「切手の博物館」で年に4回行われている『Otegamiフリマ』をご存知でしょうか?

その名の通り、手紙に関するアイテムを売っているフリーマーケットです。手紙に関するアイテムとは、ポストカードやレターセット、切手、フレーム切手、古切手、消しゴムハンコ、スタンプ、シール、郵趣品、風景印帳など。作家さんたちの個性がきらめいているオリジナルのフレーム切手やポストカードは購入意欲をかき立てられないわけにはいきません。手紙に精通した作家さんたちがブースを出しているので、こういうのが欲しかった、まさに痒いところに手が届く、と思わず言いたくなるようなアイテムもたくさんあります。

手紙を書くためのコーナーも用意されているので、買ったものを使ってその場でおたよりすることもできます。切手の博物館にはポストもありますから、その場で投函することも可能。

毎回、行くたびに何かしら手紙を書くときのアイデアやヒントをもらえるようなディスプレイを見ているだけでも楽しいです。 未知の楽しさを発見できること請け合いです。(Otegamiフリマのスケジュールは切手の博物館のホームページでご確認ください)