積立預金(貯金)と定期預金は何が違う?どちらがいいのか?それぞれのメリット・デメリットを解説

積立貯金と定期預金の主な違いには、預入する期間や金額の単位、他にも、金利、中途解約に対しての制限があります。この記事では積立貯金と定期預金の違いをはじめ、それぞれのメリット・デメリット活用方法について解説します。

積立預金と定期預金の違い

積立預金

銀行をはじめとして、預貯金を取り扱う金融機関の商品です。毎月一定金額を積み立て、満期日にまとめて受け取る金融商品です。積立金額は月々1,000円から1,000円単位などとなっています。一定額にまとまったらその額を1つの単位とした定期預金とする方式が一般的です。また、金利は固定金利の場合が多いです。

毎月の指定日に一定金額を口座振替で自動的に積み立てる方法が基本ですが、ボーナス月に増額したり、ATMや金融機関の窓口でまとまった金額を臨時に入金できる場合もあります。また、指定した日に積立額を引き落とす口座の残高が、あらかじめ指定した残高を超過した場合、その超過分を自動的に積み立てる方法(スイング積立)も可能です。 預入期間は一般的に6ヶ月~5年程度で、一定金額(例えば300万円〜など)がまとまると金利が引き上げられる場合があります。

定期預金

銀行をはじめとして、預貯金を取り扱う金融機関の商品です。預入金額はおおむね1円以上1円単位で、預入期間は一般的に1ヶ月から10年などとなっています。
金利は固定金利で、金利の受け取りは、半年複利で増やして満期時に一括して受け取る方法(複利)と、1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年ごとなどのように定期的に金利を受け取る方法(単利)があります。金融機関によっては変動金利を取り扱っています。
預入額が300万円未満と300万円以上で適用利率に差を設けている金融機関もありますが、昨今は両者に差がない状況です。

積立預金、定期預金ともに預け入れた元本は保証されています。また、預け入れた金融機関が経営破たんした場合でも、一人1金融機関1,000万円とその利息までは預金保険制度で保護の対象となっています。

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積立預金のメリット・デメリット

積立預金のメリット

指定口座から自動的に振り替えられて積み立てるので、計画的に資産形成を行うことができます。また、少額での積み立ても可能なので、無理なく継続できるでしょう。積立額を変更することができるので、余裕のあるときには増額できますし、逆に積立額が負担になってきたらその金額を減らすことも可能です。
積み立てた金額から途中で自由に引き出すことができる取扱いとなっていれば、急に資金が必要になった場合に、一部を引き出すことができます。

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積立預金のデメリットや注意点

積み立てた金額がまとまって定期預金となった場合、満期日前に解約すると期日前解約利率が適用されます。したがって、当初の金利よりも低くなります。普通預金よりは金利が高くなってはいるものの、昨今の低金利の状況から、大きな運用収益を見込むことは難しいです。