乱視用コンタクトレンズで視界をクリアに!特徴やレンズデータの見方を解説

「普通のコンタクトレンズでは、ぼやけて物が見えにくい」という悩みを抱えている人は、実は乱視かもしれません。乱視の人がクリアな視界を確保するなら、乱視用コンタクトレンズがあります。本記事では、乱視用コンタクトレンズの特徴、レンズデータの見方などを紹介します。乱視を改善し、快適な毎日を送りましょう。

乱視とは

まずは乱視について詳しく知り、理解を深めましょう。乱視の種類や発生する原因などを解説します。

乱視は角膜の歪みによるピントのずれ

乱視とは、通常は円形である角膜が歪み、ピントがずれることを指します。物の輪郭が二重になったり、ぼやけたりするのが特徴です。なお、完全に乱視ではない人は少数派だと言われています。そのため、乱視であるか否かではなく、乱視の強さを意識することが大切です。

乱視の強さは人によって変わり、重度の場合は視界の見えづらさに加えて眼精疲労や視力低下、目の疲れに起因する体調不良につながる可能性も。強い乱視は、早めに矯正する必要があります。

正乱視と不正乱視

乱視には、不正乱視と正乱視があります。不正乱視とは、角膜が歪んだり、表面にデコボコがあったりしてピントがずれること。矯正するにはハードコンタクトレンズなどを使い、ソフトコンタクトレンズやメガネでは矯正できません。

正乱視は、角膜がラグビーボールのように楕円形に歪んでいるため、目に入る光の屈折角度が合わず、ピントがずれる状態です。不正乱視とは異なり、ソフトコンタクトレンズやメガネなどで矯正ができます。歪みの方向によって倒乱視や直乱視、斜乱視に分離され、それぞれ見え方が異なります。

原因は生まれつきの異常、目のケガや病気など

生まれつきやケガなど、乱視はさまざまな理由で発生します。また、円錐角膜を始めとした疾患により乱視が起きることも。円錐角膜は、角膜が薄くなって前方に突出する変形が起きる疾患です。原因は不明で、進行性の病気とされています。

円錐角膜が進行する中で、不正乱視や近視などの症状が現れるのが一般的です。「急に物が見えにくくなった」「視界がぼやけるようになった」など気になることがあったら、一度病院を受診してみましょう。

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乱視用コンタクトレンズとは

乱視を改善してクリアな視界を叶えたい時に便利なのが、乱視用コンタクトレンズです。乱視用コンタクトレンズの仕組みや一般的なコンタクトレンズとの違いなどを説明します。

一般的なコンタクトレンズとの違い

乱視用コンタクトレンズは正しい向きで装着する必要があるため、一般的なコンタクトレンズにはない印がついています。レンズをよく見てみると、下の向きに施された線など、乱視用特有の印を見つけられるでしょう。また、乱視用コンタクトレンズの方が厚みがあるのも両者の違いです。

度数の見方

乱視矯正用のデータも、乱視用コンタクトレンズには必要です。そのため、商品詳細には一般的なコンタクトレンズにはない乱視軸と乱視度数の度数も表示されています。

乱視軸は、乱視の歪みの向きを表す度数で、AXもしくはAXS/AXISで表します。乱視度数は、乱視を矯正することを目的とした度数です。CYLやC/CYで表示され、大きな数値になるほど強い乱視の矯正に対応できます。

コンタクトレンズの度数はどこを見るべき?箱や容器に記載されている数値も解説 – Aigan STYLE(メガネ・めがね)

コンタクトレンズの度数とは、レンズの矯正力を意味する数値のことです。遠視・近視・乱視などの目の状態によって、コンタクトレンズの度数は異なります。本記事ではコンタクトレンズの度数や、箱や容器に記載されている数値の見方とあわせて、度数の合わないコンタクトレンズを使用した場合のトラブル例などを紹介します。