サンローランが映画制作会社「サンローラン プロダクション」を設立。カンヌ国際映画祭に参加

「サンローラン」は、子会社として「サンローラン プロダクション」を設立。ラグジュリーブランドとして初めて本格的な映画制作を行う。

今回設立された部門は、クリエイティブ・ディレクターであるアンソニー・ヴァカレロ氏が、「サンローラン」のために構想したもの。

ヴァカレロ氏は「長年にわたり私にインスピレーションを与えてくれた偉大な映画界の才能のある方々と共に働き、そのためのスペースを提供したい」と述べており、同制作会社は、彼のコレクションが持つシネマティックな世界感とニュアンスを反映させながら、メゾンの未来を共に歩んでいくことになる。


「Strange Way of Life」のポスター

また、2023年5月16日(火)から27日(土)まで開催される第76回カンヌ国際映画祭への参加を表明しており、オフィシャルセレクションの一つとして、同制作会社が手がけたペドロ・アルモドバル監督の「Strange Way of Life」(イーサン・ホーク、ペドロ・パスカル出演)がプレミア上映される。

今後発表する作品には、カナダの映画監督・脚本家のデヴィッド・クローネンバーグや、イタリアの映画監督・脚本家のパオロ・ソレンティーノと共作したものも含まれている。ヴァカレロ氏は「私はこの2名の監督の作品に必ずインスピレーションを受けます。ある意味、彼らが映画界にもたらす特異で過激なビジョンが、今の私をつくったのです」と語っている。

制作されるすべての作品にはヴァカレロ氏による「サンローラン」の衣装が採用されるため、そのファッションにも注目が集まりそうだ。

text: Tomoe Tamura