ニューヨークを代表するジュエラーのティファニーが、五番街に移転して以来初となる全面改装をして「Tiffany Landmark」という名称でリニューアルオープンした。世界中からセレブリティが駆け付けオープンを祝った。
ティファニーがNY五番街の本店を2023年4月28日にリニューアルオープンした。全面改装はティファニーが1940年にNY本店を五番街に移転して以来初めて。元々のアイコニックな建物やアトラスクロックを設置したファサードはそのままに、建築家ピーター・マリノが店内空間を再構築。日本人建築家、重松象平がパートナーを務めるOMA ニューヨークが建物の中核と循環インフラを改修し、上層階に増築された3階建て部分の指揮をとった。
「ランドマークのリニューアルオープンは、ティファニーの歴史にとって大きな節目となるものです。ティファニーの新しい時代を象徴するランドマークは、単なるジュエリーストアではありません。精緻(せいち)な建築や上質なホスピタリティ、最先端のアートやデザインなど、様々な優れた文化を紹介する拠点となる場所です。世界的なラグジュアリーリテールの新たな基準を打ち立てる存在となるでしょう」と、ティファニーの社長兼CEOのアントニー・ルドリュはコメントしている。
著名なアーティストによるアート作品を展示
10フロアからなるランドマークには、ダミアン・ハースト(Damien Hirst)、ジュリアン・シュナーベル(Julian Schnabel)、ラシッド・ジョンソン(Rashid Johnson)、アナ・ウェイヤント(Anna Weyant)、ダニエル・アーシャム(Daniel Arsham)など著名なアーティストによる40点近いアート作品が随所に展示されている。なかにはティファニーがアーティストに特別に依頼して制作された未公開作品も。
メインフロア Courtesy of Tiffany & Co.
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ニューヨークの風景を感じられるメインフロア
1階のメインフロアで目を引くのは建築家ヒュー・ダットンが手がけたダイヤモンド スカイライト シャンデリアだ。革新的なスカイライトシャンデリアがジュエリーケースを美しく照らす。またビデオウォールが設置され、オフの状態だと鏡だが、オンにするとセントラルパークやマンハッタンのスカイラインが映し出され、店内にいながらニューヨークの風景を感じられる。
各階の床に用いた寄せ木細工のフローリングは1940年に開店した当時のデザインで、店内のオリジナルパターンと呼応している。またメインフロア正面には、ファサードのアトラスクロックにインスパイアされた新たなティファニークロックが設置されている。
螺旋(らせん)階段 Courtesy of Tiffany & Co.
3階から8階の中央に設置された螺旋(らせん)階段は手すりがクリスタル素材だ。曲線が印象的な有機的なデザインは、オープンハートやビーン デザイン、ボーン カフなど、ティファニーの名コレクションを発表したジュエリーデザイナー、エルサ・ペレッティの作品から着想を得ている。
3F ブライダル フロア Courtesy of Tiffany & Co.
3階はブライダルフロア。アイボリーシルクの内装はまるでウェディングドレスのよう。明るくラグジュアリーな空間で永遠の愛を誓うジュエリーを選べる。
6階「ブルーボックスカフェ・バイ・ダニエル・ブリュー(Blue Box Cafe™ by Daniel Boulud)」Courtesy of Tiffany & Co.
6階は「ブルーボックスカフェ・バイ・ダニエル・ブリュー(Blue Box Cafe™ by Daniel Boulud)」。ニューヨークでミシュランを獲得したレストランのオーナーシェフ、ダニエル・ブリュー(Daniel Boulud)が、朝食やティータイムなど、季節に合わせたメニューを提供し、誰もが夢見るティファニーでのダイニングが体験できる。
7F ハイジュエリー &ウォッチ フロア Courtesy of Tiffany & Co.
7階はハイジュエリー&ウォッチ。ティファニーが誇る比類なきハイジュエリー コレクションが展示されているほか、ティファニーのレガシーでもある128.54カラットの「ティファニー ダイヤモンド」のデザインが刷新され、ランドマークで初披露された。
ランドマークはサステナブルな運営を実現できるように建設され、現在WELL認証のプラチナランクとLEED認証のゴールドランク取得を目指している。