蒸し暑い夏の夜には、エアコンをつけて快適に過ごしたいもの。でも「冷房で身体の調子が悪くなりそうで心配」、「付けっぱなしにすると電気代が心配」など、懸念点もいくつか出てきますよね。

夏の夜、エアコンは本当に付けっぱなしでよいのでしょうか。設定温度等はどう調整すればよいのでしょう。今回は、エアコンを使った夏の快眠のコツや節約のコツについて紹介します。

エアコンを使った快眠のコツ


真夜中に布団で横向きにねる女性
【画像出典元】「Damir Khabirov- stock.adobe.com」

蒸し暑い真夏の夜、快適に眠るためには、エアコンはどのように使うべきなのでしょう。ここでは「快眠」の観点から、エアコンの使い方におけるテクニックを解説します。

エアコンは付けっぱなしがおすすめ

エアコンを切って眠ると、暑さで眠れず睡眠の質が低下することがあります。最初は入眠できても、途中で目が覚め、結局疲れが抜けないことも。

そのため、エアコンは消したり、入り切りを繰り返したりせずに「付けっぱなし」にした方が快適な睡眠がとれ、健康のためにもなります。

なお電気代に関しては、「一晩中つけっぱなしの場合」と「入り切りを繰り返した場合」で、積算消費電力量にあまり差がないことが三菱電機の比較実験で確認されています。

寝室に入る30分前にON、風は上向き

真夏の場合、エアコンを付けても室温が下がるまで時間がかかりますので、寝室に入る約30分前にエアコンのスイッチを入れておくことをおすすめします。

風向きは「上向き」に設定しましょう。暖かい空気は上部、冷たい空気は下部に溜まる性質があるため、部屋全体を均一に冷やすためには上に向けて冷気を放出します。

湿度60%以下を保つ

「湿度」が高いほど人間は暑さを感じやすくなります。熱中症の発症は温度に加えて湿度も関係していますので、熱中症予防のためにも湿度に気を配ることが大切です。

一般的に、湿度は「60%以下」でキープすることがよいとされています。冷房や除湿機能(ドライ)を使い、湿度についても管理しましょう。

衣服や寝具を工夫する

「通気性のよい衣服を着て寝る」「冷感素材や吸湿性の高い素材の布団を使う」など、寝具を工夫することで涼しさがアップし、快眠を促すことができます。

末尾で紹介しますが「ホワイトノイズマシン」「リカバリーウェア」「機能性枕」といった快眠グッズも併せて使うことで睡眠の質をより高めることができます。

(広告の後にも続きます)

節電のコツ


快適
【画像出典元】「LightField Studios- shutterstock.com」

続いて、エアコンの電気代を「節電」するためのコツについて解説します。電気代の値上がりが続いているため、節電テクニックを駆使して少しでも消費電力を減らしていきましょう。

設定温度を下げ過ぎない

エアコンは、設定温度を下げるほど(室温や外気温と設定温度の差が大きいほど)、より多くの電力を消費します。節電のためにも、温度は26~28℃に設定しておくことがポイントです。(東京都環境局は、冷房時の室温28℃を推奨しています)。

自動運転に設定

自動運転モードは、設定温度に到達するまで最大運転を行い、到達後は弱運転や送風運転で効率よく部屋を冷やします。エアコンが最も効率よい方法で部屋を冷やすため、節電につなげやすくなります。積極的に自動運転を活用していきましょう。

フィルター掃除をこまめにする

エアコンのフィルターが汚れていると、エアコンの運転効率が下がり、余計な電力がかかってしまいますので、定期的に掃除することで節電につながります。フィルター掃除は、目安として2週間に1回行うのがベストです。

扇風機やサーキュレーターとの併用


床に置かれたサーキュレーター
【画像出典元】「karinrin- stock.adobe.com」

扇風機やサーキュレーターを設置し、冷気を効率よく循環させることで、エアコンの消費電力が安定し節約につながりやすいです。

扇風機やサーキュレーターを設置する場合、「エアコンと向かい合わせる形で置く」「頭を天井に向ける」の2点がポイントとなります。部屋の下部に溜まりやすい冷たい空気を、扇風機やサーキュレーターの風を使い上に向かって循環させることで、スムーズに部屋を冷やすことができるのです。