フランス生まれのスーツケース「デルセー」のスタイリッシュな新作

フランスのスーツケースブランド「デルセー」をご存じだろうか?1946年に創業し、現在110か国以上で販売される世界的ブランドながら、日本では知る人ぞ知る存在であった。しかし今年に入り、日本初の旗艦店を東京・渋谷のキャットストリートにオープン。スタイリッシュなデザインのコレクションを拡充するなど、日本での展開を活発化させている。

「ランパート」のスタイリッシュな新作

7月上旬、デルセーのコレクションの一つ「ランパート」の新作発売を記念し、ブランドの本拠地・パリで期間限定のポップアップイベントが開催された。この「ランパート」の新作は、今年4月に渋谷にオープンした旗艦店「DELSEY LAB TOKYO」で先行販売している。デルセージャパンによると、「DELSEY LAB TOKYO」で取り扱っている数あるコレクションの中で、この新作がベストセラーだという。デルセーを以前から知る人にとっては、やや丸みを帯びた外形と曲線が特徴的な「シャトレー」コレクションを代表的な製品として思い浮かべるかもしれない。一方の「ランパート」は、がっしりとした見た目ながら、カラーバリエーションが豊富で、スタイリッシュかつフレッシュな印象だ。価格が比較的リーズナブルなのもうれしいポイント。


「ランパート」Sサイズ、¥47,080。カラーは写真のクロームのほかに、オレンジ、ベージュ、アンスラサイト、アーミー、ストームグレーを展開

(広告の後にも続きます)

機能へのこだわり

デルセーはもともと、カメラ用レザーケースを製造していたドゥラハイエ社(Delahaye)と、タイプライターやレコードプレーヤーのカバーを製造していたセインヘーヴ社(Seynhaeve)が統合して誕生した歴史を持つ。ブランド名のDELSEYは、DelahayeとSeynhaeveの名前を組み合わせたものだ。精密機器を保護する使命を持っていた背景から、使いやすさやセキュリティー保護のための技術革新を重ねてきたブランドでもある。例えば、「ランパート」の新作にも採用されているのが、特許も取得している二重のファスナーシステム「セキュリテック®ジッパー」。ジッパー部分を壊すといった万が一の盗難に対しても万全の対策がとられている。


渋谷のキャットストリートにある旗艦店「DELSEY LAB TOKYO」。ラボ(実験室)という名の通り、コンセプトストアとして、製品の販売だけでなく、空間展示やイベントを行い、人々がつながる場所となることを目指している

デルセーの製品は、東京・渋谷の旗艦店「DELSEY LAB TOKYO」のほか、家電量販店などの販売店、オンラインショッピングで購入することができる。スーツケースは持つ人の個性を表現するとともに、気分を盛り上げてくれる存在。新調を考える際の選択肢の一つに、デルセーを加えてみてはいかがだろうか。

text: Shunya Namba @Paris Office

【パリ発】2023-24秋冬オートクチュール。手仕事の技と独創性が生み出すスタンダードアイテムがトレンドに。注目4ブランドに密着