【医師監修】老眼は改善できる?効果的なマッサージやトレーニング方法を解説

老眼を改善するためには、日頃のマッサージやトレーニングが有効です。また老眼を放置すると疲れ目や頭痛といったトラブルが起こるため、メガネやコンタクトを正しく着用することも大切。老眼が起こる仕組みを理解し、効果的な対策や矯正方法を取り入れましょう。

中目黒眼科院長 杉本由佳先生

眼科医。医療法人社団映光会理事長と中目黒眼科院長を務める。美 ST、女性自身、BeauTV〜VOCE ビューティーヴィー、25ans、日経ヘルスをはじめ、メディア出演も多数。

1982年 埼玉医科大学卒業
1993年 かわごえ眼科開業
1999年 医療法人社団映光会 中目黒眼科開業

老眼とは?なぜ起こる?

まずは老眼が起こるメカニズムについて解説します。老眼は誰にでも起こりうる症状のため、正しく理解しておくことが大切です。

老眼とは近くのものが見えづらくなる症状

老眼とは、近くのものが見えづらくなる症状です。40歳くらいから自覚症状が始まり、45歳ごろには多くの人が老眼鏡を使うようになります。

老眼は老化とともに起こる症状のため、誰にでも現れる可能性があります。特にパソコンを使う人や、日頃から近くを見ながら作業する人は早く気づきやすいようです。

老眼の原因と症状

老眼はピントを調節する目の機能が、老化によって衰えることで起こります。

老眼の症状

・近くのものにピントが合わない ・パソコンを使うとすぐに目が疲れる ・夕方以降になると見えづらい ・目の奥が痛い など

老眼が起こった場合、放置してはいけません。何もせずにいると目の疲れや痛み、頭痛、肩こり、吐き気などにつながることがあるため、早めに対処しましょう。

老眼の症状を知ろう。早めに視力を測定して適切な矯正を – Aigan STYLE(メガネ・めがね)

スマートフォンや本、新聞の小さな文字を見る時、目から少し距離を取らないと見えづらく感じることはありませんか。こうした症状の原因として考えられるのが老眼です。本記事では、老眼の主な症状や原因、測定方法、矯正方法などを解説します。自分の目の状態を知るための参考にしてみてください。

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老眼の改善に効果的な対策法

老眼を感じ始めた、症状が軽いといった初期の場合、マッサージやトレーニングを行うと進行を遅らせるのに効果的といわれています。簡単にできる上、リフレッシュ効果もあるため、毎日行うようにしましょう。

マッサージ

老眼による疲れ目に効果的なマッサージとツボ押しを紹介します。お風呂上がりや就寝前などリラックスタイムに継続して行うことが大切です。

人差し指か中指を使い、睛明・攅竹・魚腰・絲竹空・承泣の順番で5秒ずつ気持ち良いと感じる強さで押す。 1を2セット繰り返したら、太陽を中指と薬指で円を描くイメージで軽く10秒ほど押す。

<ツボ押し>

老眼点をやさしく押す。老眼による見えづらさやつらい症状に有効。 養老を指で押すと骨の割れ目があるので、その中を押す。老眼による疲れや視力低下、疲れ目からくる目のかすみに効果的。

トレーニング

老眼に効果的なトレーニングを紹介します。メガネやコンタクトをつけたままでも行えるので、意識的に行いましょう。

<目のストレッチ>1日1回

眼球を左右に3往復動かす。このとき顔を動かさない。 上下に3往復動かす、ななめ・逆ななめに3往復動かす。

<老眼予防トレーニング>1日10回

目の前15センチのところに指やペンを立て、その先端にピントを合わせる。 1でピントを合わせた先端の後方にある遠くのものにピントを合わせる。 それぞれ2秒ずつ、5往復繰り返す。

老眼の症状が現れていないのであれば、早めに対策することで見える状態を長くキープできます。

食事(栄養素)

目に良いとされている食事を心がけることも大切です。栄養を意識した食事は、眼病予防にもつながります。また、良く噛んで食べると脳や口腔内の血行が促進されるため、老眼の進行が遅くなるといわれています。