分譲マンションは、テレビやネット、チラシなど幅広い場所で物件情報をチェックできます。
新築の分譲マンションは特に豪華な外装・内装であるため、憧れを持っている方は多いでしょう。
分譲マンションの購入を考える時は、特徴やメリット・デメリットを事前に知っておくことが大切です。
今回は、分譲マンションの特徴やメリット・デメリット、相場や購入の流れについて詳しくご紹介します。
分譲マンションを選ぶ時にチェックしておきたいポイントについて知りたい方も、ぜひ最後までご覧ください。

分譲マンションとは?特徴を知ろう

分譲マンションの特徴は、1戸ごとに販売されるマンションで、賃貸マンションや分譲戸建てとは大きな違いがあります。
まずは、分譲マンションの特徴について詳しく見ていきましょう。

1戸ごとに販売されるマンション

分譲マンションは、区分所有建物として販売されているのが特徴のマンションです。
区分所有建物とは、分譲して販売されるマンションなどの各部屋のことを言います。
つまり、1棟のマンションを1戸ごとに販売しているマンションが分譲マンションになります。
区分所有建物の所有権を「区分所有所有権」といい、区分所有建物の所有者を「区分所有者」と言います。
分譲マンションを購入すると、購入した人が区分所有者となるのです。

賃貸マンションとの違い

マンションを購入した人がオーナーとなる分譲マンションに対して、賃貸マンションはマンション1棟を購入した人がオーナーのまま取引されます。
マンションが1戸ずつ貸し出され、オーナーや管理会社に毎月の家賃を支払うことになります。
分譲マンションと賃貸マンションでは、暮らし方や費用面が大きく異なってくるのも特徴です。

分譲戸建てとの違い

分譲マンションと分譲戸建ての違いとして挙げられることは、大きく分けて3つあります。
1つ目は、購入にかかる費用や維持にかかる費用についてです。
分譲戸建てを購入する時に仲介会社を通して購入すると、6万円(税別)と物件価格の3%ほどの仲介手数料が発生します。
分譲マンションは、買主ではなく売主が手数料を払う仕組みになっているため、仲介手数料は発生しません。
とはいえ、新築の分譲マンションの物件価格には様々な費用が含まれているため、詳細を確認する必要があるでしょう。
2つ目は駐車場についてです。
分譲戸建ての場合、元々駐車場が設置されている場合は駐車場代がかかりません。
反対に、分譲マンションの場合は駐車場代がかかるのが一般的です。
3つ目は、資産価値についてです。
分譲戸建ては、建物のみで考えた場合、22年後の資産価値が約90%下がってしまうと言われています。
分譲マンションは周辺の再開発が行われるなど、近隣の環境によって資産価値が上がるケースもあります。
時には築10年のマンションでも資産価値が上がることもあるのです。
しかし、分譲マンションでも物件によって差があるため、売却することを前提として購入する場合は注意した方が良いでしょう。

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分譲マンションに住むメリット

分譲マンションは、「長く住むための居住」として考えられていることもあり、メリットがたくさんあります。
ここでは、賃貸マンションと比べながら分譲マンションに住むメリットについてご紹介します。

設備が充実している

分譲マンションの設備は、賃貸マンションに比べて設備のグレードが高いと言われています。
分譲マンションで見られる設備には、以下のようなものがあります。

・ディスポーザー
・食器洗い乾燥機
・床暖房
・浴室乾燥機
・Siセンサーコンロ

賃貸マンションで採用されることが少ない設備がほとんどで、豪華に感じる方も多いでしょう。
日常の生活を豊かにしてくれるような設備が多いのは、分譲マンションならではのメリットと言えます。
分譲マンションは性能面も高く設定されていることが多く、気密性や断熱性が考えられた作りになっていることもあります。
また、分譲マンションは共用部分の設備も充実しています。

・ロビー
・ゲストルーム
・キッチン付きのパーティールーム
・24時間ゴミ出しができるゴミ置き場
・専用庭
・キッズルーム
・ジム
・コンビニエンスストア

ゲストが宿泊できるゲストルームや、ラグジュアリーなロビーなども分譲マンションでよく見られる設備です。
購入した住戸だけでなく、建物に備わっている豪華な設備が利用できるのは分譲マンションの特権だと言えます。

セキュリティ性が高い

しっかりとした防犯対策はもちろん、トラブルが起きた時にすぐ相談ができるのも分譲マンションのメリットです。
オートロックであるほか監視カメラが設置されており、部外者が入りにくい環境が作られているのです。
管理人が常駐しているマンションもあり、不審者やトラブルに気付きやすく、素早い対応ができるのも分譲マンションならではの特徴となっています。
中にはエレベーターや宅配ボックスなどにも鍵を設置しているマンションもあります。
セキュリティ性を求める場合は、購入したい分譲マンションがどのような対策をしているのか調べてみるのがおすすめです。

リフォームができる

分譲マンションに住むメリットとしてさらに挙げられるのは、リフォームができるという点です。
壁紙を変えるといった比較的簡単なリフォームから、間取りや設備を変えるなどの大掛かりなリフォームまで、様々なリフォームができるのです。
長期で住むことを考えると、子育てや老後などのライフイベントに応じて、快適に暮らせるように内装を変える必要が出てくるかもしれません。
しかしここで注意したいのが、必ず規約の範囲内で行わなければならないという点です。
窓やベランダ、バルコニーなど、共用部分とされているところをリフォームしてしまうと、規約違反になるだけでなく、他の住戸にも影響を及ぼしてしまう可能性があるからです。

売却・貸し出しができる

資産として活用できるのも分譲マンションのメリットです。
特に管理の行き届いているマンションであれば、築10年が経過していても資産価値が高いまま売却することも可能になります。
売却できるだけでなく賃貸物件として貸し出しもできるため、家賃収入による収益化も可能です。
実際に、貸し出して家賃収入を得ることを前提に分譲マンションを購入する方も少なくありません。
築年数などによって異なりますが、分譲マンションは賃貸用のマンションよりも高額で貸し出せることが多いです。
先ほどもご紹介したように、設備が充実している・セキュリティ性が高いなどの理由から、家賃を高額に設定しやすくなっています。