夫が開発した新種の野菜がフリマアプリに!

ある休日。
スマホをいじっていたコレ太が、パニ母の元へ飛んできました。

「フリマアプリのバッド転売ヤーを探しだしてとっちめようの会」の活動中、驚きの出品を見付けたというのです。何事かと思い、コレ太のスマホをのぞき込むパニ母。そこには夫が何年もかけて開発した新種の野菜が出品されていました。葉っぱの形に特徴があり、日ごろ見慣れているパニ母はすぐにわかったのです。

そのまま、急いで畑へと向かうと……やはり、出品されていた野菜がきれいさっぱりなくなっていた後でした。ただ、葉っぱで盗まれたものだとわかる、という今の曖昧な状況では、フリマアプリに開示請求をするのも難しそうです。

そんな様子を見ていたパニ子。「許せない」とつぶやき、「これを植えよう」と言ってとあるものを差し出します。パニ子が手にしていたのは、スイセンの球根。葉っぱはニラと似ていますが、毒があるので、うっかり食べてしまうと大変なことになります。泥棒はこれを植えたらニラと間違えて盗んでいく、というのがパニ子の計画です。しかし、いくら泥棒といっても、さすがに毒を食べさせるわけにはいきません。

パニ母がちゅうちょしていると、パニ子は真剣な目で「毒を食べさせたりはしない」と言ってきました。一体何を考えているのかわかりませんが、計画に乗ってみることにしました。

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まんまと盗まれたスイセン

1カ月もすると、スイセンはすくすくと成長して予定通りニラと見間違えるような状態に。

そしてある朝。まんまとスイセンが盗まれました。パニ子を起こして報告すると、待ってましたとばかりの表情。しかし、パニ母は誰かがスイセンを食べてしまうのではないかと心配です。

そんな心配をよそに、学校から帰ってきた子どもたちは「もうすでに畑泥棒の犯人はバッチリ判明している」とドヤ顔。そして、ドライブに行こうとパニ母を誘うと、とある家の前にやって来ました。