デジタル決済の今後

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デジタル決済の今後について、フォーブス誌は以前、このように述べています。

「テクノロジーに精通した若い世代により、さらに人気が高まるだろう。社会が今後さらにキャッシュレス化するかについては、そうならないという考えもある一方で、デジタル通貨やビットコインなどのフィンテック暗号通貨の増加により、現金が時代遅れになるという考えもある。ただ、現金での支払いを拒否する場所はほとんどないだろう」

カフェや小売店で、レジに取って変わり設置が広まった専用端末。チップ項目までがインストールされています。そしてモノやサービスの支払いはチップも含めて、クレジットカードやデビットカードに加え、デジタルウォレットでの支払いが主流になりつつあります。一時期、店によっては「No Cash」つまり現金が使えない店もありましたが、2020年11月19日より規制の対象となり、現金での支払い拒否は違法となりました。このようなことからも、「完全なるキャッシュレス化」が進む気配は特に見られません。

アメリカは伝統的なチップ文化 *3 ですが、その伝統もなくなる気配はありません。また街角では人々がストリートパフォーマーに心付けを渡す姿も見られます。店での決済同様に、このような心付けもデジタル決済するZ世代の姿があるのは事実ですが、だからと言って「完全キャッシュレス化」の時代がやって来るかと問われれば、まだやって来ないだろうというのが私の見立てです。

*3
レストランで帰り際に支払ったり、サービスを受けた時に感謝の気持ちを込めて紙幣をそっと手渡したり、ホテル滞在中に清掃スタッフのために枕元に現金を置いたりする。チップはレストランではクレジットカードなどで支払うこともできるが、それ以外では基本的に現金払いが多い