暖房にかかる電気代の節約方法

高くなりがちな暖房代ですが、工夫次第で電気代を安く抑えることもできます。いくつか方法を紹介していきます。

その1:エアコンの設定の見直し


リモコンをエアコンに向け、設定変更をしようとしている女性
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エアコンの設定を以下のように設定するだけでも、消費電力を抑えられることがあります。

・「自動運転モード」の活用
・エアコンの風向きは「下向き」に(暖気は部屋の上部に溜まりやすいため)
・短時間(30分程度)の離席であれば、こまめな電源ONOFFをするよりも「つけっぱなし」にすることで節電になる など

特に一つめの「自動運転モード」については積極的に活用したいところ。自動運転モードにすると、設定温度に到達するまでは最大運転となり、設定温度に到達後は、弱モードや送風モードに自動で切り替わります。

つまりエアコン側が最も効率がよく負担の少ない動作を自動で行ってくれますので、手動で弱や中に設定するよりもトータルで見ると節電につながりやすいのです。

その2:エアコンフィルターや室外機の掃除


若い女性がエアコンのフィルターを取り換えようとしている
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エアコンのフィルターを掃除すると、暖房時には約6%、冷房時には約4%の消費電力の削減になるとの環境庁の調査結果もあります。フィルターの掃除は2週間に一度するのがベストといわれていますので、定期的に掃除しましょう。

「室外機」も汚れていると余計な電力がかかってしまいます。室外機ボディに付着した汚れやほこりは雑巾などで拭きとり、ファンの前を塞いでいる枯れ木なども定期的に掃除することが大切です。ボディ下面にある「水抜き穴」にもゴミが詰まりやすいため、手袋をしてたまに取り除いてあげましょう。

その3:室内の断熱対策をする

冬場は、窓などの開口部から冷気が入り込んできます。断熱対策をしないと、入り込んできた冷気が暖房の熱を相殺し、余計な電力がかかってしまいます。

方法としては、ホームセンターで「断熱フィルム」や「断熱シート」を購入し、窓ガラスなどに張り付けると、断熱効果が得られます。カーテンを厚手のものに変えるのも一つの対策となります。本格的に行う場合は、「断熱ガラス」や「断熱壁」を使ったリフォームもあります。

暖房の設定温度の目安は20℃となり、10月~11月頃になると暖房をつける日が増えてきます。昨今は地球温暖化の影響もあり、厳しい寒さの日も増えているため、暖房の全体的な稼働率も増えてきています。電気代のかさみやすい暖房だからこそ、今年の冬は使い方を今一度見直してみてはいかがでしょう。