マンションやアパートなどの賃貸物件を探す際、希望条件にエアコン付きを選ぶ方は多いでしょう。
入居した物件にエアコンがあれば、暑い夏も寒い冬も快適に過ごすことができます。
しかし、エアコンは使い続けているうちに汚れていき、内部にカビが発生してしまう恐れもあるので、定期的に掃除して清潔を保つことが大切です。
そこで今回は、エアコン掃除の重要性や掃除のやり方、カビ予防の方法などを解説します。
エアコン付き賃貸物件への入居を検討している方、エアコン掃除のやり方を知りたい方はぜひ参考にしてください。

エアコン付き賃貸物件のメリット

エアコン付き賃貸物件を選ぶ方は、「自分で設置する手間が省ける」「初期費用を抑えられる」などのメリットを第一に考えているのではないでしょうか?
この他にも、エアコン付き賃貸物件を選択した場合にはいくつかのメリットがあります。
はじめに、エアコン付き賃貸物件のメリットについてご紹介していきましょう。

エアコンの購入費を浮かせられる

エアコン付き賃貸物件を選ぶ1番のメリットとして挙げられるのは、「エアコンの購入費を浮かせられる」という点です。
当然の話ですが、エアコンが付いていなければ自分で購入して設置しなければいけません。
対応畳数によって、エアコンの値段相場は変わってきます。
また、部屋数が多ければ複数台買わなければならないので、費用も倍になります。
エアコン本体の値段相場は以下のとおりです。

対応畳数 値段相場
6~8畳 4万~7万円
10~12畳 5万~12万円
14~16畳 7万~16万円
18~23畳 10万~26万円
26畳以上 17万~40万円

選ぶ機種によっても、エアコンの金額は変わってきます。
畳数が同じエアコンでも、金額に差が出ることを疑問に思っている方もいるでしょう。
エアコンの機種によって金額の差が出る理由は、機能の有無です。
空気清浄機能や気流コントロールなど、付加機能が備わっていることで金額も高くなります。
近年はエアコンの付加機能も充実してきていますが、本当に必要な機能であるかどうかを考えるのが重要です。
エアコンを選ぶ際は、使用環境に合わせて機能を選ぶのがおすすめです。

工事費用を浮かせることができる

エアコンを自分で購入して設置するとなれば、エアコンの本体代と合わせて、設置費用などもかかってきます。
いくら安くエアコンが購入できたとしても、エアコンの設置工事が高ければ意味がありません。
エアコンを購入する場合、設置工事込みの価格で提示されているケースが多いです。
設置工事込みの相場価格は以下のとおりです。

対応畳数 値段相場
6畳 66,000円~
8畳 71,500円~
10畳 84,590円~
12~18畳 102,300円~
20~26畳 175,010円~

設置工事単体での相場は15,000円~30,000円ですが、設置場所によっては追加工事が必要になる場合もあるようです。
本体代だけではなく設置費用も浮かせられるという点は、エアコン付き賃貸物件を選ぶ大きなメリットと言えるでしょう。

引越しした時点からエアコンが使える

2つ目のメリットとして挙げられるのは、「引越しの時や引越し直後からエアコンが使える」という点です。
自分でエアコンを設置する場合、エアコンが付いてない状態で引越しをすることになります。
エアコンが必要のない時期なら問題ありませんが、夏の場合は引越し業者が運んでくれる時も、自分が荷解きをする時も汗だくで作業を行わなければいけません。
引越し当日までにエアコンを付けることもできますが、引越し前から部屋に入るのは難しかったり、真夏だと設置に時間がかかったりしてしまうこともあります。
エアコン付き賃貸物件であれば、引越しの時や引越し直後からエアコンを使うことができます。
快適な環境で作業をしたいという方は、エアコン付き賃貸物件を選択するのがおすすめです。
また、夏に引越しをする場合は熱中症などの危険も出てくるので、必ずエアコンが付いている状態で引越しができるようにしましょう。

故障時の修理やメンテナンスを任せられる

3つ目のメリットとして挙げられるのは、「エアコンが故障した時の修理やメンテナンスを任せることができる」という点です。
自分でエアコンを設置した場合、故障した時は業者を探したり、費用を負担したりしなければいけません。
業者を探すにも時間や手間がかかりますし、状態によっては高額な修理費用がかかってきます。
エアコン付き賃貸物件にすれば、これらの手間や心配はありません。
修理やメンテナンスは、基本的にすべて大家さんや不動産会社に任せられます。
設置済みのエアコンの修理やメンテナンスについては、契約した際にもらった書類を確認したり、大家さんや不動産会社に問い合わせたりしましょう。
契約した際にもらえる賃貸借契約書には、物件と付随する設備について書かれており、そこにエアコンも設備として含まれていれば修理やメンテナンスを自分で行う必要はありません。
また、エアコンが前入居者の残留物である場合は、正確にはアパートの所有物ではありません。
そのため、借主負担で修理や交換することになります。
エアコンが付いているからといって安心するのではなく、必ず借りる際にエアコンの修理やメンテナンスを任せることができるのか確認するようにしましょう。

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エアコン付き賃貸物件のデメリット

エアコン付き賃貸物件のメリットだけ見ると、「初期費用も抑えられて手間もかからないし、良いこと尽くし」とイメージする人も多いでしょう。
しかし、エアコン付き賃貸物件を選ぶ際はデメリットもあるので注意が必要です。
ここからは、エアコン付き賃貸物件のデメリットについてご紹介していきます。

設置場所や機種・スペックを選べない

1つ目のデメリットとして挙げられるのは、「設置場所や機種・スペックを選べない」という点です。
築年数が経っている賃貸物件を選んだ場合、付いている設備も古い可能性が高いです。
場合によってはエアコンが古くて冷房効率が悪かったり、電気代が余計にかかったりする可能性もあります。
最初から付いているエアコンの性能が悪くても、自己都合で交換することはできません。
そのため、最新のエアコンを設置したいと思っている方にはおすすめできないでしょう。
どうしても自分で設置したいエアコンがある・最新のエアコンに交換したいという場合は、管理会社や大家さんに相談するようにしてください。
運転効率などを考えると、性能の良いエアコンを選んだ方が良い場合もあります。
契約前からエアコンの機種などはしっかりと確認し、ランニングコストの面などから考えて判断するのがおすすめです。

家賃が高くなりやすい

2つ目のデメリットとして挙げられるのは、「家賃が高くなりやすい」という点です。
エアコンなどの設備が付いている賃貸物件の場合、エアコンなし物件と比べて2~3割程度家賃が高くなっています。
初期費用がかからないのは大きいですが、家賃でかかるランニングコストのトータルを考えると、自分で設置した方が安くつくかもしれません。
そのため、エアコンを設置する費用が最初に用意できるのであれば、エアコンなしの物件を選ぶのも良いでしょう。

退去時にクリーニング代を請求されることがある

3つ目のデメリットとして挙げられるのは、「退去時にエアコンのクリーニング代を請求される可能性がある」という点です。
賃貸物件を退去する際は、原状回復が借主に求められます。
そのため、汚れを綺麗にするためのクリーニング代や、壊れている部分の修理代などは居住者の負担になるのです。
エアコンも原状回復が必要な設備にあたるので、別途エアコンクリーニング代を請求される可能性があります。
敷金を最初に支払っている場合はそこから差し引かれますが、敷金を支払っていない場合は追加で費用を支払うことになります。
これらの原状回復にかかる費用については、重要事項説明書や賃貸契約書の特記事項に記載されています。
「知らなかった」と後悔しないためにも、住む前に退去時のエアコンクリーニング代がかかるかどうかを確認するようにしましょう。