ジョルジオ アルマーニ「クロスロード」プロジェクト第3弾。日本アンバサダーにサヘル・ローズさんが就任

人生の岐路に立たされた際、自らの意思で決断をし道を切り開いてきた女性たちの物語を語り継ぐジョルジオ アルマーニの世界的プロジェクト「クロスロード」。シーズン3の日本アンバサダーに、俳優のサヘル・ローズさんが就任。特設サイトにてビジュアルとインタビュー動画が公開された。

Q3 アンバサダーの役割を通して伝えたいことはありますか? 

「『クロスロード』を通してそれぞれの国から集う素晴らしい表現者の皆様。きっと『クロスロード』の意味合いはそこにあるんだと思います。自分がこうというよりも、あらゆる世界とクロスしていく中で、個々のエネルギーによって社会に大きな影響を与えられる役割を担っていると思います。 

今の時代は1人よりも2人。その道を『ジョルジオ アルマーニ』が切り拓いてくださっている。アンバサダーとして何か特別な変化はない気がしています。12年間ずっとコツコツ続けてきたことを変わらずに、丁寧に向き合い続けるためのお守り。そう私は感じていますし、ちゃんと見てくれる視線がある。その思いを日本代表として今まで通り突き進みます」

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Q4 俳優の活動以外にも人権問題の活動などに取り組まれていらっしゃいますが、 今ご自身が一番関心を寄せていること、力を入れている活動があれば教えてください

「世界が混沌としている中、歯がゆい気持ちが沸々と込み上げてきます。繰り返される戦争、差別、紛争。終わらない戦争を横目に新しい火種が次々と。一個人である私に何ができるのか? 何度も何度も心が折れていきます。ですが、それでも『人間としての生きる権利』を伝えたい。

これからも、自分ができることとして荒れていく中東諸国のイメージ、イスラムへの偏見など、そういう人たちの間で起きうる『憎しみの種』を『おせっかいの種』に変え、社会を巻き込んでいきながら日本の中ではびこる『孤独』と『無関心』に対して歩み寄り、そして今まで通りに自分の活動、失敗などを見せていきたい。

どんな生まれでも、本名・生年月日がわからなくても、人間として心の部品が足りていなくても『生きているだけで、もう誰かの生き甲斐になる』ということを全力で活動を通して伝えていきたい。かっこ悪くて弱い、失敗だらけのサヘルとして生きていきます」

サヘル・ローズさん自身が語るエピソード動画は、現在特設サイトで公開中。波乱の人生を送りながらも前を向いて歩む彼女の姿から、一歩を踏み出す勇気をもらえるはず。ぜひ、耳を傾けて。

text:Tomomi Suzuki

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