年収1000万円クラスの人はどんな職業、どんな会社の人?


窓から高層ビルを眺める男性
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さて年収が1000万円を超えている人たちはどんな職業・どんな会社に勤めているのでしょうか?
国税庁の発表によると、男性で年収1000万円以上の人の割合が全体の10%を超えてくるのは、事業所の規模が1000人を超える企業でした。5000人を超えると16%に上ります。一方、事業所の規模が100人以下の場合、1000万円を超える人は4.4%でした。

このことから一般論でいえば、いわゆる大企業と呼ばれる会社で働いている人の方が給与は高いということです。

またどんな会社の人が1000万円を超えているかについてですが、国税庁が発表している令和4年分の民間給与実態統計調査で見ることができます。

1年間勤務した給与所得者について、業種ごとで給与階級に基づいた分布を見ると、平均給与が最も高い業界である「電気・ガス・熱供給・水道業」では、給与が800万円を超える人が最も多く、その割合は43.5%です。次に「金融業、保険業」も平均給与が高く、給与が800万円を超える人の割合は28.1%。一方で、平均給与が最も低い「宿泊業、飲食サービス業」では、給与が100万円以下の人が最も多く、その割合は28.4%となっています。

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年収1000万円の人の手取りはいくら?

さて気になるのは年収1000万円だと、手取りがいくらになるかです。手取り収入は家族構成などで左右され、独身か、扶養家族がいるか等の条件で変わります。そのため、今回は東京都在住の30代で、独身者と扶養配偶者がいる2パターンを試算し、表にしてみました。
*所得税・住民税の税額は給与所得控除・基礎控除を反映済み
*数値は概算

(筆者作成)

配偶者控除の有無で変わってきますが、年収1000万円だと所得税や住民税、社会保険料などで2.5割~3割近く控除され、700万円台半ばに少し足りないぐらいが手取額となります。