39歳のときのこと。梅雨の季節になぜか右足の薬指と小指の付け根の部分だけがかゆくなりました。靴を脱いで確認すると、この部分の皮膚がふやけたよう白くなり、一部が剥がれていたのです。雨に濡れて皮膚がふやけてしまったのかな? と思って少し様子を見ていたところ、日に日にかゆみが増してきたため、皮膚科で診てもらうことに。少し恥ずかしく、ショックな診断結果と予想もしなかった原因に驚いた体験談を紹介します。

なぜかこの部分だけがかゆい



梅雨時に普段はあまり履かないパンプスを履き、出張に行きました。梅雨の時期なので雨は仕方ないのですが、その日に限って午前中からどしゃ降りの雨……。見事に足元はずぶ濡れで、歩くたびにパンプスから水分が染み出てくるような感覚でした。

今すぐにでも乾いた靴に履き替えたい! と思っても、出張先のため、替えの靴を買いに行く余裕も時間もありません。業務中もランチの時間も濡れた足元が気になって仕方ないのですが、ただただ耐えしのぐのみでした。

その後、業務が終わって夕方くらいになると、右足の薬指と小指の付け根の部分に違和感が……。なぜかこの部分だけ、むずがゆい感覚がするのです。パンプスを履いているので足の指が密着しているせいかな? 水分で蒸れてしまってかゆいのかな? と思っていたのですが、時間の経過とともにかゆみが増してきました。一刻も早く新しい靴に履き替えたかったのですが、結局その日は濡れたままのパンプスを、夜、自宅に帰るまで履き続けることになったのでした。

自宅に帰って玄関ですぐに靴を脱ぎ、かゆみのある部分を見てみると、ふやけたように皮膚が白くなり、一部は破れたように、皮が剥がれていました。

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日に日に増していく謎のかゆみ



私は白くなった部分の皮膚を取り除き、冷え切った足元を温めながら入浴しました。入浴後はかゆみも治まり、ひと安心。その日の疲れと濡れたままの靴を履き続けたストレスを解消するために、早めに就寝しました。

それから数日は、かゆみが出ることもなく過ごしていたのですが、1週間、2週間が過ぎるころ、少しずつかゆみがぶり返すようになってきたのです。梅雨という季節柄、ジメジメした湿気も関係するのかな? と考えたり、入浴後の水分がしっかりと拭き取れていなかったのかな? と思ったり。そんなふうに考えているうちにかゆみは増し、いつの間にか足の指と指の間の皮膚が赤くなっていたのです。

これはダメな感じだなと直感的に判断し、皮膚科に駆け込みました。体の他の部分もかゆみがあったので、同じような症状かな? と軽く考えていたのですが、医師は、「かゆい部分の皮膚を少し採って調べてみましょう」と、皮膚を採る器具と、昔、理科の授業の顕微鏡で使用した、細長い透明の板(スライドガラス)を準備したのです!

医師は手慣れた様子で皮膚を採り、スライドガラスに乗せ、その下の面をライターの火であぶりました。そしてニコニコしながら、「バッチリいるね~! 水虫だね~!」と私に告げたのでした。