お庭やベランダでハーブを育てて、家族とおいしく食べてみませんか? 日々植物に触れ、自分たちの手で育てたハーブを食べることは、ストレスを減らし、心と体を健やかに保つことにつながります。そんな植物を使った自然療法を総称して、「ガーデンセラピー」と呼んでいます。特にハーブには、狭いスペースやプランターで育つ丈夫な種類もあり、スペアミントもその一つ。ここでは、スペアミントの育て方と、育てたハーブ活用レシピとして「スペアミントとオレンジのサラダ」の作り方をご紹介します。

スペアミントってどんな植物? ペパーミントとの違いは?

スペアミントは、ヨーロッパ原産・シソ科の多年草で、数百種類あるといわれるミントの中でも、最もポピュラーな品種です。スペアミント(spearmint)のスペア(spear)とは「槍(やり)」の意味で、実際に葉の先は尖った形をしています。スペアミントとよく比較されるのが、ペパーミント(セイヨウハッカ)。実はこの2つ、見た目は似ていますが、香りの成分が違うのです。ペパーミントの主成分はメントールで、清涼感のあるスーッとした香りが特徴。虫除けの効能があるとされます。一方、スペアミントの主成分はl-カルボンで、こちらも清涼感のある香りですが、ペパーミントと比べるとマイルドなので、生で食べたり、料理やお菓子、ハーブティー、カクテル(酒)のモヒートに加えるミントとしてもよく使われています。

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初心者にも育てやすい! ミント栽培のコツ

ミントは全世界で繁殖してきた歴史のある植物です。日本には2,000年以上前に中国から伝わってきたといわれています。ヨーロッパが原産地のハーブの場合、日本のジメジメとした湿気のある気候は苦手な種類も多いのですが、ミントはそんな日本の風土に合っているハーブ。野草化するほど繁殖力も旺盛で、ミント同士で交雑を繰り返すほどなんです。このような理由から、ハーブ初心者さんでも育てやすいのがミント。スーパーなどの販売店で購入しなくても、自宅で好きな時、好きなだけ使えるのは、とってもお得ですね。

いくつか、栽培のコツをお伝えしますね。