社会人になって3年目のころ、トイレで用を足すと血が出ることが続きました。最初は「切れてしまったのかな? まぁそのうち治るだろう」と気ラクに考え放置していたのですが、日に日に出血量が多くなっていったのです……。

出血が治まらず病院へ

病院に行こうか市販薬を買おうか迷っていたのですが、ある日とうとう便器の水が真っ赤になるほどの出血が! 市販薬では心もとないと思い、病院へ行くことにしました。

とはいえ、何科に行けばいいのか悩んだ私。痔は内科で見てもらえるのか、消化器内科でいいのか? いろいろ調べた結果、駅の看板で見ていた「肛門クリニック」なら間違いないだろうと、そちらで見てもらうことにしました。

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気ラクに受診したら思いがけない状況に

「ちょっと見てもらって塗り薬が出て終わりだろう」と軽い気持ちでいたところ、医師は「あ、これは!」という反応でした。診察だけでは終わらず、「時間があるなら今日やろう」とのことで、そのまま大腸の内視鏡検査をすることに。

2Lほどの下剤を2時間くらいかけて飲むのですが、苦手な風味だったので一緒に出された飴がとてもありがたかったです。飴の甘さで中和しつつ、なんとか飲み干しました。

内視鏡の診断結果は「潰瘍性大腸炎(大腸の粘膜に潰瘍ができる大腸の炎症性疾患 )」。国から難病指定されている病気です。元首相の持病とのことで名が知られていますが、当時は初めて聞く病名でした。

医師から病気についての冊子をもらい、医療費助成についての説明などを受けましたが、想定外の状況すぎて頭がついていきません。短期間で治る病気ではないとのことで、薬も次の通院日分まで毎日3食分と大量に出ました。