テイラー・スウィフトが音楽フェス「コーチェラ」で披露したミニスカートスタイルを深読み

米カリフォルニア州インディオで開催された音楽フェスティバル「コーチェラ」に、2024年4月13日(現地時間)、テイラー・スウィフトが交際中のNFL選手トラヴィス・ケルシーと仲良く手をつないで登場。8年ぶりに同イベントに姿を現したテイラーのフェスルックに、新作に関するメッセージが隠されているのかもしれないと話題を呼んでいる。マリ・クレール インターナショナルのアメリカ版デジタル記事よりお届け。

恋人トラヴィス・ケルシーへのエールから『レピュテーション』スカートまで、
一見シンプルに見えるフェスルックには、いろいろなことが隠されている

8年間フェスから遠ざかっていたテイラー・スウィフトが、4月13日土曜日、カリフォルニアの砂漠で開催されたコーチェラで、華麗なる復帰を果たした。テイラーのファッションは、前回の参加から彼女のスタイルがどれだけ変わったかを示し、そして今、彼女がどんな人生を送っているのかをスウィートに表現している。

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テイラーは恋人のトラヴィス・ケルシーとともに、フェスに出演していた長年の友人で共作者のジャック・アントノフ(彼は自身のバンド、ブリーチャーズの一員として演奏していた)とラッパーのアイス・スパイス(ソロでラップを披露していた)にエールを送った。

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彼女はこの日のためにグッズを選んだが、それはステージにいるアーティストのためではない。テイラーのフェスルックで最初に目についたのは、トラヴィスが兄と司会を務めるポッドキャスト番組『New Heights』のロゴ入りベースボールキャップだった(昨年7月、トラヴィスが初めてテイラーのライブを観に行った際、自分の電話番号をしのばせたフレンドシップ・ブレスレット(※)をテイラーに渡しそびれたと話したのは、まさにその番組だ。それ以来、ドミノのように連鎖反応が続いている)。

(テイラーのライブを観に行ったトラヴィスは、手作りしたフレンドシップ・ブレスレットを彼女に渡そうと試みるも、本人に会うことはかなわなかったというエピソードを番組で披露。それが2人の交際のきっかけになったと、テイラー自身が米誌『TIME』のインタビューで認めている ※編集部注)。

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それ以外の点では、テイラー・スウィフトの「コーチェラ」ルックは、フェスティバルのドレスコードの慣例に沿ったものではなかった。彼女は全身ブラックで、ツヤツヤなパテントレザーのジャケットの中に、ブラックのTシャツを着用。そして、TikTokで“バズった”アクティブウェアブランド「ハララ」の、バックルで調節できるガーターが付いたプリーツスカートを合わせた。

さらに「グッチ」の「ライトン」スニーカーと、「ステラ・マッカートニー」のヴィーガンレザーのクロスボディバッグで、ルックを完成させている。たくさんつけたジュエリーは、ゴールドのフープがベースで、その上に小さなチャームが付いたピアスも含まれていた。

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前回、テイラーがコーチェラに参加したのは2016年4月で、彼女は同年5月、ニューヨークのメトロポリタン美術館で行われるファッションの祭典「メットガラ」に向けて、髪をブリーチしたばかりだった(彼女も、彼女のファンも、ブリーチ+コーチェラ=“ブリーチェラ”と呼んでいる)。またテイラーは、当時の恋人カルヴィン・ハリスのシングル「This Is What You Came For」のPRのため、彼のツアーグッズのボンバージャケットを羽織っていた。その後、このルックでシェアした写真はすべて、彼女のインスタグラムから削除されている。

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テイラー・スウィフトがテイラー・スウィフトである以上、今回のモノトーンルックは、「コーチ」から「セシリー・バンセン」まで、ランウェイに再登場したチャンキースニーカーのトレンドを、単に支持したわけではないのかもしれない(彼女は歌詞やMVにメッセージやヒントを隠すことで有名 ※編集部注)。

よりセクシーなエッジを利かせたブラックコーディネートは、彼女の6枚目のスタジオ・アルバム『レピュテーション』時代のスタイルの要だった。シングル「Look What You Made Me Do」のMVをはじめ、2017年に彼女が頻繁に着用するようになった「グッチ」を含むブランドの衣装もそうだった。これらの類似点はすべて、発売がうわさされている再録版『レピュテーション(テイラー・バージョン)』に関する合図かもしれない。テイラーが前回コーチェラに行ったのも、やはり『レピュテーション』が最初に発売される前の年のことである。

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もちろんファンは、テイラーが『レピュテーション』の新たなプロジェクトのヒントを実際にほのめかしたのを見たことがある。例えば2024年のグラミー賞に、テイラーは「スキャパレリ」の白いドレスと黒いオペラグローブで登場した。ファンはこのモノトーン配色を、『レピュテーション』の再レコーディングが間近に迫っているサインだと解釈した(オリジナルのアルバムジャケットが、モノクロのためだと思われる ※編集部注)。

その夜、賞を受賞したテイラーは、実は全く新しいアルバムが控えていることを発表した。テイラーが今回のコーチェラで着用したスカートのプリーツは、グラミー賞以降、最新作『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』のプロモーションのために着ていた「ミュウミュウ」や「サンディー・リアング」のミニスカートとも一致している。

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(テイラーがコーチェラに参加した)土曜の夜のルックがどこから来たものなのか、解読することはまだまだある。彼女の11枚目のスタジオ・アルバム『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』はいよいよ4月19日(現地時間)にリリースされる。

彼女はこのアルバムが発売されるまでの間、ポロシャツ、厚底ローファー、クルーネックのニットなど、アカデミックなアルバムタイトルを連想させるような、プレッピーなスタイルで過ごしてきた。彼女が身を包んできたコーディネートの中に、さらなるイースター・エッグ(隠しメッセージ)が埋められているかどうかは、ファンならそのアルバムを一回聴けばわかるだろう。とりあえずファンは“ブリーチェラ”が記録上、テイラーの最後の「コーチェラ」ルックにならなかったことを喜べる。

(この記事は最新アルバム発売前に書かれたものである ※編集部注)

translation & adaptation: Akiko Eguchi

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